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「信じてもらえたかしら」


 ラディッシュは、小さな杖をテーブルの上に置いた。

 杖の先には複数の魔石が組み合わせてはめられている。

 だかもう、魔石の力は失われているのか光は失われている。


「見て分かるとは思うけど、この杖は、この魔石の力で動いているわ。段々と大きな魔石がとれなくて、小さな魔石を魔力で組み合わせていたのだけど、魔石が手に入らなくなって、もう限界だったわ」


 ラディッシュは、ため息をつきながら言った。


「でも、私を見つけてくれた。そして約束どおりここに連れて来てくれた。ありがとう」


「でも、僕が戦った『グリーンドラゴン』なんて、ラディッシュなら戦いにならないでしょ、いつでも逃げ出せたんじゃない?」


 フレアの疑問にラディッシュは、


「確かにそうかも知れないけど、あのドラゴンは私の攻撃魔法とは相性が悪いの。ドラゴンは倒せても、町まで魔法をなしでたどり着くのは不可能よ」


 と答えた。


 確かに高レベルの賢者とはいえ、体力はほとんど向上していないだろうし、むしろ下がっているかも知れない。

 魔法も使えず逃げるだけでは、いずれ攻撃を受けて倒れてしまうだろう。


「ねぇ、食べていい?ずーっとフレアのご飯が食べたかったわ」

 

 フレアの返事を聞く前に、ラディッシュは食事に手を付けた。

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