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 ふたりは今、荷馬車の中で商品のすき間に型を寄せ合うように座っていた。

 魔物もでることなく、旅は順調だった。


 まぁそれは、フレアが『忌避(きひ)』という魔法をかけて、魔物をよせつかせないようにしていたからだが。


 この魔法は魔力を使い続ける必要があるため、自分が寝てしまうと効果が切れる。

 寝ている間は、他の冒険者に交代してもらっている。


 幸い、この間の戦いでフレアは、『暗転』という魔法を覚えたことで、昼夜がフレアに関係なく訪れるようになった。


 ラディッシュの話では、時空や空間を歪める勇者の魔法は、微妙なバランスの上で成り立っているので、その力を阻害する要因があったので、夜が来ない状況だったのではないかとの話だった。


 ともあれ、誰もが嫌がる夜にフレアが見張りに着くことで、夜は魔物が確実に寄ってこないし、ラディッシュとは、体を密着していれば会話ができるが、日中では他人の目からみて、お楽しみにしか見えないので、それを回避するためには、夜の見張りはうってつけだった。

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