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勇者戦争  作者: 秋月心文


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魔王とは?

王国が「魔王」と危険視しているのは、このゴーレムらしい。

これに搭乗すると、ゴーレムと記憶や考え方を共有してしまうとか‥。


これまでの王国の作戦が、俺たちを通じて筒抜けになっていて、たくさんの部隊が犠牲になったらしい。


王国軍の勇者軍が、ゴーレムを使わずに、生身で戦っていたのは、そういう理由だったのか…。


せめて、銃とか、大砲とか作るべきだったのでは?…と思ってしまうが、

そもそも、このゴーレムというのは古代人が作ったもので、今の技術では作れないらしい。

弾薬は、このゴーレムの体内で自動生成されるので、補給の必要がないのだとか…。


え?、というか、その材料は、どこから?

…という疑問が沸くが、それは、この時代の人には、古代の技術だから、わからない…そうだ。




ともあれ、俺たちは、王国から逃亡しなくてはいけなくなった。


そんな中、魔王軍でゴーレムに搭乗していた軍人たちと接触、いろいろと話を聞く事が出来た。

彼らは、自分達の事を共和国軍と名乗っていて、俺たちと同じように召喚された勇者が乗っていた。

王国が魔王軍と呼んでいたのは、この共和国軍のようだ。


彼らが言うには、王国は、隣国である自分達の国を侵略しているが、国内的には、国土奪還と言っている。

王国は貴族が遊び暮らすには、自国の生産だけでは間に合わない為、国土を広げているのだとか。


たしかに、王国の王族の服装や食事は、華美すぎるという印象を受けていた。


だから、共和国こそが正義と信じた。


ゴーレムは、ナノマシンと信号をやり取りする非接触端子みたいなのを、

体に組み込む手術をする事で、乗るたびに痛い思いをせず、着脱容易になるそうだ。


俺たちは、全員、その施術を受け、共和国軍に加わる事にした。

もう王国には帰れないしな…。なにより、帰りたいのは、王国じゃない。日本だ…。




共和国になった時点で、王国の階級も必要ないよね…と、

頭のバンド(階級章ついてるやつ)を外す事にしたが、

俺の次に階級が高かった狙撃兵は、記念につけておきたいという。

彼は、王女さんに、一目惚れしていたし、

個人の意思は、尊重したいので、そこは突っ込まなかった。




王国から、魔王と呼ばれていた人は、

まるで人形のように整った顔、体をしており、とても見目美しい女性だった。

王国の王女さんと、なんとなく似てるような気もした。


この人が、共和国の大統領だという。


大統領と側近たちはエルフで、長命だから、だいぶ前から、大統領なのだという。

エルフと言っても、耳は尖っていない。

見た目は、普通…、いや、ありえないほどに美しすぎる…。


歳は…。さすがに、女性に、それを聞くような無粋なマネはしないよ。




俺たちは、この世界の事をいろいろ知らな過ぎた。



ゴーレムは、古代技術の遺産だった。

古代に栄えたその国は、優れた技術を持ちながら、突然、歴史から消えたらしい。



ゴーレムは、実際には意思を持っており、搭乗者たちの意思と記憶を吸収し成長している。

搭乗者が、1人、2人と増えていくにつれ、ゴーレムの中に明確な意思が生まれていく。

ゴーレム同士は、相互に意思を疎通しており、使われれば、使われるほど、進化していった。

ゴーレムネットワークという意思なのだ。

そして、ナノマシンを注がれた俺たちもまた、既にゴーレムネットワークの一部になっていた。



ゴーレムには自己修復能力があり、

大破しても、コアが無事なら、修復ポットに入れておくと、自動で修理された。

コアが破壊されたり、長い年月の間に修復ポットまでたどりつけずにコアが風化した場合は、

絶命する事になるが…。




なにより、究極のゴーレムは、大統領自身だった。

彼女と、その側近たちは、

精巧に作られたゴーレムであり、触感、体温、体重など、人と変わらないように見えた。



一方、王国の王族もまた、エルフなので、長命なのだという。

そして、王族の実態は、というか…エルフという種族の実態は、ゴーレムだった。


ゴーレム対ゴーレムの戦い。これは、古代より続いてきた戦争の続きだった。

王国領には、ゴーレムの遺産が残されていなかった。




王国は「古代の秘法」を用いて「多数の人間の魂」を媒介として上位召喚を行う方法で、勇者召喚を行った。

これを使うと、人より高位な存在して召喚される為、魔法や、特殊スキルを授かる者が召喚されるという。


なるべく、剣と魔法の世界の事をアニメやラノベで知ってる人ほど、必要なスキルが手に入りやすいとかで、

そういう人が多くいそうな場所からの、勇者召喚を行っていたという。


日本の「秋葉原」とか「池袋」とか「日本橋」とか「大須商店街」とか…。

こうして、王国は、その方法で、スキル持ちを多く集めた。


その方法の成功率は約6割だった。

けれど6割でも戦力が確保出来れば、魔法の力で、ゴーレムと戦える。


毎回4割程度は召喚失敗者が混じった。廃人になっていたり、四肢に障害をきたすものもいた。

だが、召喚を失敗したところで、

王国にとっては、何の被害もないのだから、それを気にする事なく、勇者召喚を乱発した。

4割の召喚失敗者は、次の召喚の為の燃料として、エネルギーキューブに送られていった。


更に召喚に必要不可欠な「多数の人間の魂」には、占領地の住民をマルっと使う事とした。

占領すればするほど、勇者召喚が行え、戦力が補充されていくという外道の極みだ。


こんなに、非人道的な事を乱発して、勇者が反乱しないとは思わなかったのだろうか…。

まぁ、たぶん、何か、対策をしているんだろうけど…。




対する共和国もまた、勇者召喚を行っていた。こちらは「星の寿命」を使って召喚されていた。

こちらは、召喚はするものの、召喚された勇者に特殊なスキルや魔法は付与されなかった。

だけど、召喚失敗はなく、確実に召喚する事が出来た。


でも、そもそも、特殊なスキルや魔法がない「勇者」を召喚する理由は何だったのだろう?。

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