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とある記憶 2



「XXXは何属性魔法が得意なんだ?割と浅く広く魔法を使っているイメージがあるけど」


とある日の昼下がり、魔法書を片手に休憩がてら疑問を零したチトの発言に答えるようにすぐ傍で同じように魔法書を読み込んでいたXXXが顔を上げた。


「得意属性?そうだなぁ…あ、でも重力操作魔法は得意だよ!コントロールと計算が命だから好き嫌いは分かれるだろうけどね」

「うわ、俺が一番嫌いなヤツ」

「チト君は爆発系の魔法とか、そういう溜めてドーン!って感じの魔法が好きそうだもんね。ふむ…よし、このXXX先生が特別にチト君に魔力操作の神髄を教えてあげよう!」

「うわ、めんどくさ…」


呼び出した杖を片手にXXXは適当な用紙を取り出し慣れた手つきで術式を書き込んでいく。複雑で分かりやすく入り組んだ魔法陣に心底イヤな表情を浮かべたチトは、XXXのきらきらと輝く人見に大きくため息をついて、自信も杖を呼び出した。


「んで、これ習得までにどれくらいかかるもんなの?」

「ざっと百年単位かなっ!」

「…めんどくさ…」


それから暫く、全力で拒否を繰り返すチトと楽しそうに追い掛け回すXXXの様子が小屋周辺で見られるようになる。結果どちらが折れたかと言えばそれはもちろん、チトの方であった。



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