神罰(2)
今回もトワの暴走の話です。
「余はジパン国国王イロボである。そなた達がルビー帝国使節団の者達か」
使節団は提督の案内で王宮に到着して、国王に謁見した。
「使節団の女性達は余の後宮に入るが良い。可愛がってやるぞ」
国王は女性にだらしない色惚けだった。
「陛下、お止め下さい。神罰が下ります」
「シャザ提督、黙っておれ。神罰などと戯れ言を言うな」
国王は自分の戯れ言を棚に上げて、提督を叱責した。
カノン様に後宮に入れだと。
絶対に赦さん。
使節団が安全を確保されるまで注視していたトワは激昂した。
「愚か者め。またもや罪を重ねおって、もはや容赦はせぬ。再び神罰を与えてくれる」
トワは大天使の姿で謁見室に空間転移して、再び神罰を与えると爆弾宣言をした。
【プチメテオストライク】
王宮前の広場に小さな隕石が落下して、軽い衝撃波と衝撃音が発生して、小規模のクレーターが出来ていた。
「何事だ」
「王宮前の広場に小さな隕石を落下させてやっただけだ」
トワが冷たく言い放った。
「完全に御使い様を激昂させてしまった。再び神罰が下った。我が国が滅亡する」
「「「「「・・・・」」」」」
提督の呟きにより、謁見室は静寂に包まれた。
「御使い様を激昂させた」
「神罰が下った」
「我が国が滅亡する」
そして絶望の悲鳴が上がった。
「貴様達が生き延びる道はルビー帝国の同盟国となるしかない。従わなければ滅亡するだけだ」
トワは爆弾宣言したら、さっさと海底神殿に空間転移した。
「ルビー帝国の同盟国になりますから、これ以上神罰を下さないように、御使い様にお伝え下さい。お願い致します」
国王が土下座して、使節団に謝罪した。
使節団もジパン国がルビー帝国の同盟国となるのを歓迎はしても、拒否する理由は無い。
同盟国になれと脅迫するなんて、やり過ぎです。
しかも女神マリア様の御使い様を名乗り、大天使様の変装までするなんて、絶対に赦せません。
徹底的に説教とお仕置きをしますから、覚悟なさい。
カノンはトワに対して徹底的に説教とお仕置きをすると決めた。
「トワ、置き去りなんて酷いじゃない」
「トワ様、あんまりです」
「お姉さま、冷たいです」
「ごめんなさい」
その頃トワは三人から置き去りにした事を非難されていた。
やり過ぎてしまった。
絶対に説教とお仕置きをされる。
カノン様達とは暫く別行動しよう。
トワはカノンに説教とお仕置きをされるのを予想して、別行動しようと決めた。
「カノン様達とは別行動した方が効率が良いわね。カスミが居れば諜報活動が楽だから、私達と同行してくれる」
「良いわよ。諜報活動なら任せてよ」
カスミはトワの暴走を知らないので、別行動に反対しなかった。
トワは伝書鳩を召喚して、別行動するとの報告書を届けさせた。
トワ、カスミ、逃げたわね。
後で覚えていなさい。
別行動はカノンの怒りを増大させただけで、完全に悪手だった。
しかもカスミまで逃げたと勘違いされてしまった。
次回もトワの暴走の話です。




