航海(3)
今回は半魚人の話です。
『お願いです。助けて下さい』
またですか。
私は助けを求める女性の念話をまたしても受け取った。
かなり焦っている感じだった。
『落ち着いて下さい。貴女は誰ですか。助けて欲しいとはどういう事です』
『失礼しました。私はアクア。人魚の国の女王です。私達の国が半魚人の襲撃を受け、占拠されてしまったのです』
アクアが事情を説明してくれた。
『事情は分かったけど、人魚の国って海の中よね。私は海に潜る事が出来ないのよ』
私は海に潜る事が出来ないので助けるのは不可能だと説明した。
『私達の国は孤島にある洞窟と繋がっています。海に潜る必要はありません』
『分かった。孤島の位置を教えてくれない』
『中央に高い山のある孤島です。その山の麓に洞窟はあります』
中央に高い山のある孤島が見えた。
私は孤島に上陸して、山の麓にある洞窟に入った。
洞窟を抜けたら、美しい都が見えた。
「侵入者だ」
「迎撃しろ」
半魚人達が私達を取り囲んだが、闘気で全員卒倒させてやった。
宮殿らしい建物に突入して、最上階にたどり着くと、争う声が聞こえた。
「アクア女王、いい加減に諦めて俺の嫁になれ」
半魚人が幼女に結婚を迫っていた。
半魚人ってロリコンなの。
「お断りします。貴方なんかの嫁にはなりません」
アクアは毅然とした態度で拒絶した。
「人が優しくしてれば調子に乗りおって。こうなれば力づくで俺の嫁にしてやる」
半魚人がアクアに乱暴しようとした。
「そこまでよ」
半魚人に飛び蹴りを喰らわせた。
そして半魚人が気絶するまで蹴り続けた。
「隊長、今の悲鳴は何ですか」
悲鳴を聞きつけて大勢の半魚人達が駆けつけて来た。
「何だ。お前は」
「隊長が倒されている」
「お前の仕業だな」
半魚人達が私に襲い掛かって来た。
闘気で半魚人達全員を一気に卒倒させた。
あっさりと事件は解決したと思ったが。
「お願いです。妹のマリンを助けて下さい。半魚人の軍団長に拉致されてしまったのです」
「その半魚人の軍団長は何処に居るのですか」
「此処から西の方角の海底にある半魚人の砦に居ます。大海亀に案内させますので背中に乗って下さい」
「私は海中では息が出来ません」
「それなら大丈夫です。この耳飾り海の祝福を差し上げます。この耳飾りは装着すると海中でも息が出来ます」
私は耳飾りを装着して、急いで砦に向かった。
彼処が半魚人の砦ね。
隠密魔法で姿を消して、砦に侵入した。
最奥の部屋を覗いたら、其処には花嫁衣装を着せられた幼女が居た。
「俺の可愛いマリンよ。結婚式を始めるぞ」
アクアの時と同じじゃないの。
「貴方と結婚なんて嫌です」
「抵抗しても無駄だ。誰も助けになど来ない」
「助けなら此処に居るわよ」
隠密を解除して、半魚人を蹴り飛ばした。
半魚人はあっさりと気絶した。
「軍団長、どうしました」
異変を感じて多数の半魚人達が駆けつけて来た。
「軍団長」
「貴様の仕業か」
「軍団長の仇」
「覚悟しろ」
半魚人達が私を取り囲んだが、前回と同じく闘気で半魚人達全員を纏めて卒倒させた。
マリンと共に転移魔法で人魚の国に転移した。
マリンを救出したお礼に海の王笛という秘宝をもらった。
海の生物を使役する事が出来るらしい。
次回は海神ポセイドンの話の予定です。




