航海(4)
今回は海神ポセイドンの話です。
「雲行きが怪しいわね。嵐になるかもしれないわ」
天候が急変した。
「やっぱり、嵐になった」
夜になり、嵐が発生した。
「何なの。今の衝撃」
突然希望丸が衝撃を受けた。
甲板に出ると、希望丸が触手に捕らえられていた。
半魚人達が希望丸に乗り込んで来た。
「魔物の襲撃」
「皆、魔物を退治するわよ」
「まずは魔法で触手を攻撃よ」
トワとエターナルとブレインが魔法で触手を攻撃した。
「きゃぁぁぁ」
カスミが触手に捕まり、海中に引きずり込まれた。
「カスミ」
全ての触手が希望丸を解放して、海中に姿を消した。
「私が救出してくる」
トワは海の祝福を装着して、海に飛び込んだ。
魔物本体の姿を確認した。
「クラーケン」
巨大イカの魔物クラーケンだった。
クラーケンが私に襲い掛かって来た。
カスミは半魚人達が連れ去ったようだ。
厄介な奴ね。
海の王笛を試してみるか。
トワは海の王笛を吹いた。
『クラーケン、自分の住処に戻りなさい』
トワは念話を送った。
クラーケンが住処に戻って行った。
感知魔法で半魚人達を追跡した。
大きな海底神殿に入っていくのを確認したので、其処に侵入した。
隠密の魔法を発動させて、神殿の最奥に進んだ。
「新しい嫁よ、此処に来い」
「誰が新しい嫁ですか」
「もちろんお前の事だ」
「冗談じゃありません。貴方の嫁なんて絶対に嫌です」
大きな半魚人がカスミに結婚を迫っていた。
この状況はアクアやマリンの時とそっくりじゃない。
半魚人ってロリコンの変態しか居ないの。
「抵抗しても無駄だ。お前はこの海神ポセイドンの百五十二番目の嫁になる運命なのだ」
百五十二番目って、完全にハーレムじゃない。
「さぁ我に抱かれるのだ」
ポセイドンがカスミを犯そうと近付いた。
「そこまでよ」
トワは部屋の中に駆け込んだが、隠密の魔法が解除してしまった。
この部屋の中では魔法が解除されるらしい。
こうなったら格闘戦よ。
ポセイドンに飛び蹴りを喰らわせた。
しかし効いていないみたいだ。
「トワ」
「お前は百五十三番目の嫁か」
ふざけるな、ロリコン、変態。
トワとガチで闘える者は初めてだったので、トワは格闘技を駆使して闘った。
二人の闘いは三時間以上続き、トワの体力は少しも減少していないが、ポセイドンは体力が尽きようとしている。
「お願いです。命だけは助けて下さい。何でも言う通りにします。貴女様に忠誠を誓います。この海底神殿も差し上げます」
遂にポセイドンが敗北を認めた。
「役立たずの海底神殿なんか要らないわよ」
「この海底神殿は海上に浮上出来ます。船の様に海上を航行する事も可能です」
海上を航行可能か、何かの役に立つかもしれない。
「操作方法を教えなさい」
「制御室の宝玉に指示を念じれば自動的に動きます」
「従属契約をするけど構わないわね」
「もちろんです」
「貴方の新しい名前はトリトンよ。受諾しなさい」
「はい、受諾します。今からトリトンと改名します」
ポセイドンと従属契約してトリトンと改名させた。
『海上に浮上しなさい』
宝玉に浮上しろと指示を念じた。
海底神殿が海上に浮上した。
希望丸に居る全員が海底神殿を見て、驚愕してしまった。
海底神殿と新たな仲間を手に入れたと説明したら、全員からジト目を向けられた。
トワは海底神殿で新大陸に向かう事にした。
理由は海底神殿のほうが速く航行出来るのと、エターナル達と逢わずにいられるからだ。
次回は南大陸上陸の話の予定です。




