ラネージュの野望
今回はラネージュの野望の話です。
「影三十六号、怪物王女達が帝都に滞在している。直ちに勧誘せよ」
ラネージュが専属影の影三十六号にエターナル達の勧誘を命じた。
「エターナル様、お久し振りです。其方の方々はカミル様、ローズ様、ベルン様ですね。私はラネージュ皇女の専属影で、影三十六号と申します」
「影三十六号、どうして生きているの」
「それは私がホムンクルスだからですよ」
「そうだったわね。それで用件は何なの」
「ラネージュ皇女から貴女方の勧誘を仰せつかりました。ラネージュ皇女の専属影になりませんか。そうすれば皇宮内で暮らす事が出来ます。エターナル様の御息女トワ様にも逢えますよ」
「何故トワの事を知っているのよ。それに貴方がラティシア様以外の人に仕えているのも不思議ね」
「それは秘密です」
「「「「・・・・似合わない」」」」
大人の男が乙女のようなポーズをしても少しも似合わないわよ。
顔馴染みの男からラネージュ皇女の専属影に勧誘された。
相変わらず胡散臭い男だ。
何もかも知っているのが不気味だ。
しかし条件は私達にとって魅力的だった。
「どうする」
「胡散臭いし、不気味よね」
「でも条件は魅力的よ。ラネージュ皇女の専属影なら、トワの嫌悪感が和らぐかもしれないわよ」
「受けましょう。そうすれば名乗れなくても、トワに逢えます」
エターナル達は勧誘を受け入れた。
「エターナル、久し振りね」
「久し振り?ラネージュ皇女、貴女とは初対面の筈ですが」
「相変わらず鈍いわね。私はラネージュであると同時にラティシアでもあるのよ」
「???どういう意味です」
「ラティシアの記憶を有しているのよ。つまりラティシアの生まれ変わりね」
「???そんな事があり得るのですか」
「世の中には不思議な事象が発生するのよ。貴女のように性行為しなくても妊娠が可能な女性が存在するようにね」
「・・・・確かにラティシア様の記憶を有しているようですね」
エターナルからラネージュに向かって殺気が放たれた。
「信じてくれたようね。それにしても物凄い殺気よね。私でなければ即死しているわよ。怪物王女さん」
「そうですね。私のマジな殺気に耐えられるのは貴女だけです。腹黒皇女様」
「腹黒皇女と呼ばないでくれる」
「貴女こそ怪物王女と呼ばないでよ」
二人は激しく睨み合った。
「それで私達に何をさせるつもりですか」
「今の処は私の専属影になってくれるだけで良いわ。それと表向きは皇族の護衛よ」
「分かりました」
遂に怪物王女達を手に入れた。
彼女達を上手く使って、必ずラミルを追い落としてやる。
ラネージュは野望に燃えていた。
次回は魔法を覚える話の予定です。




