トワの過去(2)
今回はトワの過去(2)の話です。
「トワが育った孤児院に行ってみないか。冒険者を嫌悪する理由が分かるかもしれない」
ベルンの提案で孤児院に向かった。
「此処がトワが育った孤児院」
「入るぞ」
「初めまして、エターナルと申します」
「カミルと申しますです」
「ローズと申します」
「ベルンと申します」
「初めまして、シスターのアイカです。トワの過去をお知りになりたいとの事ですが、どういう理由なのでしょう」
「俺達は十五年前に拉致されたエターナルの娘のトワという少女を探しています」
「トワが拉致された娘さんだと言うのですか。証拠はあるのですか」
「トワはこれと同じ御守りを身に付けていた筈です」
エターナルは御守りをシスターに見せた。
「確かにトワが身に付けていた御守りと同じ物ですね。中身は何ですか」
「私の愛娘トワと書かれた御札です」
「貴女がトワの母親なのは間違い無いようですね。それで過去の何をお知りになりたいのですか」
「トワが冒険者を嫌悪する理由が知りたいのです」
「トワが冒険者を嫌悪するなんて、そんな筈はありません。トワはぺドラさんという女性冒険者に可愛がられていましたし、トワも懐いていました」
「「「「???」」」」
「どういう事なの。トワが冒険者を嫌悪する筈が無いなんて」
「・・・・」
「ベルン、どうしたの」
「トワを可愛がったぺドラという女冒険者が気になったんだ。昔の話だが幼女に性的な欲望を抱くぺドラという名前の女冒険者が居た」
「キモいわね」
「変態よ」
「おぞましいわよ」
「もし同一人物なら、トワは性的虐待を受けたかもしれない。その事を口止めさせられていたかもしれない」
「でもトワなら抵抗出来るわよ」
「覚醒する前だったら、抵抗出来ないだろう」
「「「・・・・」」」
エターナル達は真っ青になってしまった。
「その女は何処に居るの」
「殺してやる」
「地獄に堕としてやる」
「落ち着け。あくまでも俺の推測に過ぎない。その女は七年前に何者かに殺害されている。トワが覚醒した時期と同じ頃だ」
「・・・・トワが殺害したの」
「・・・・嘘よね」
「・・・・信じられない」
「覚醒したトワなら可能だろう」
「「「・・・・」」」
トワの痛ましい過去が全て明らかになり、エターナル達の顔色は真っ青から真っ白に変わった。
「トワに逢いに行くべきよ」
「私は逢わない方が良いと思う」
「俺はエターナルが決めるべきだと思う」
「・・・・私には決められない」
エターナルは完全に迷ってしまった。
次回はラネージュの野望の話の予定です。




