魔法を覚えよう
今回は魔法を覚える話です。
「そなた、魔法を覚える気はあるかのう」
大賢者ブレイン様から魔法を覚える気はあるかと尋ねられた。
「私は魔法が使えません」
「そんな筈はなかろう。そなたから無限大の魔力を感じるからのう」
「でも本当に使えないんです」
「ふむ、そなたを鑑定させてくれぬかのう」
「鑑定ですか。構いませんよ」
「それでは鑑定するぞい」
「呪いじゃな」
「どんな呪いですか」
「魔法を封じる呪いに掛かっておるのう。今の時点では解除は難しいのう」
「しかし私に呪いなどの状態異常は効かない筈です」
「おそらく覚醒以前に掛けられたのじゃろうな。だから覚醒してからも状態異常とは認識されなかったのじゃろう」
私が魔法を使えないのは魔法を封じる呪いが原因だった。
しかし誰がそんな呪いを掛けたのだろう。
「そういえばトワに掛けた魔法封印の呪術をそろそろ解除しても良いんじゃないの。もう十五歳なんだから、魔法発動による魔力暴走は起こらないでしょう」
「そうね。解除してくれる」
「分かった」
カミルはトワに掛かっている魔法封印の呪術を解除した。
「呪いが解除されておる。取り敢えず魔法を発動させてみよ」
【メテオストライク】
隕石が帝都周辺の草原に落下して、衝撃波と衝撃音が発生した。
草原にはクレーターが出来ていた。
「魔法が使えた」
初めてトワの魔法が発動したが、やり過ぎだった。
「神罰だ」
「この世の終わりだ」
帝都では大騒ぎになっていた。
【アトミックボンバー】
【ハイドロゲンボンバー】
その後トワは全属性魔法どころか元素属性魔法という新属性魔法を発動させて、ブレインを驚かせた。
トワは益々規格外な存在となった。
ちなみに【アトミックボンバー】は核分裂を引き起こして、【ハイドロゲンボンバー】は核融合を引き起こす。
「トワ師匠、我を弟子にして下さい。元素属性魔法を教えて下さい」
ブレイン様から弟子にしてくれと懇願された。
師弟の立場が逆転してしまった。
次回は二度目の覚醒の話の予定です。




