馬鹿王子の駐在大使就任
今回は馬鹿皇子の駐在大使就任の話です。
「陛下、愚弟を駐在大使に就任させては如何でしょうか」
「駄目だ。また問題を起こすに決まっている」
「駐在先はブラックパール帝国です」
「・・・・分かった。ランバをブラックパール帝国の駐在大使に就任させよう」
皇帝はラネージュ皇女の提案をあっさりと了承した。
「ランバ皇子が駐在大使に就任したわ」
あの馬鹿皇子が駐在大使に就任した。
嘘でしょう、信じられない、あり得ない。
「駐在先はブラックパール帝国よ。つまり厄介払いね」
ブラックパール帝国ですか。
厄介払いですか。
それなら納得出来ます。
「何故私がブラックパール帝国なんかの駐在大使に就任しなければならない。まるで厄介払いみたいじゃないか」
みたいじゃなくて、本当に厄介払いなんだよ。
側近候補は心の中で呟いた。
馬鹿皇子は大変不機嫌だった。
「これは皇帝陛下の御命令です。拒否は出来ません」
「うるさい、黙れ、愚か者」
側近候補が宥めるが、叱責されてしまった。
この馬鹿のお守りをしなくてはならないなんて、私は世界一不幸な側近候補だ。
側近候補は心の中で嘆いた。
数日後ランバはブラックパール帝国に向かって出発した。
もちろんピンクと側近候補も一緒だ。
「ブラックパール帝国は領土は狭いし、本当に弱小国だな」
「その通りです。流石はラバン様です」
「・・・・」
この馬鹿二人は完全に駄目だ。
早く死んでくれないかな。
側近候補は心の中で願った。
「あのランバ皇子の態度は何だ。我が国を見下しおって、不敬にも程がある」
「大帝陛下、落ち着いて下さい。あれでも一応皇子です。おそらくルビー帝国は我が国から宣戦布告をさせて、更なる領土譲渡を狙っているのです」
「分かっておる。ルビー帝国の思惑に乗ってたまるか」
単なる厄介払いなのに深読みし過ぎだった。
次回は大統領御令嬢襲来の話の予定です。




