ブラックパール帝国の悲劇
今回はブラックパール帝国の話です。
此処がブラックパール帝国の帝都か。
トワは数日で帝都に到着した。
さてと暗部の拠点は何処かな。
おそらく帝宮内だろうから、帝宮内の者を殺害し続ければ自然と壊滅させられる。
でもカノン様から叱責されてしまいそうだから、この方法は駄目だな。
帝宮内の者を拉致監禁拷問して、暗部の情報を吐かせて、暗部の拠点に突入して、一気に壊滅させよう。
暗部の拠点を壊滅させるつもりだ。
完全に殺る気になっている。
確実に暴走している。
もう誰もトワを止められない。
「毒矢ですか」
人気の無い暗い裏通りでトワの心臓が毒矢に射抜かれたが、平然と毒矢を心臓から引き抜いた。
「そんな馬鹿な。毒矢で心臓を射抜いたのに、生きていなんて、絶対にあり得ない」
「残念でした。私には毒なんか効かないわよ。それでは拷問タイムです」
「ぎゃあああああ」
四肢の骨をへし折ってから、念入りに拷問してやった。
「何でも話すから、もう止めてくれ」
「アンタは暗部の者なの」
「違う。俺はエターナル教団の暗殺者だ」
暗部の者かと思ったら、エターナル教団の暗殺者だった。
紛らわしい、鬱陶しい、本当に迷惑よ。
「さっきのお返しよ」
暗殺者の心臓に引き抜いた毒矢を突き刺してやった。
身元がバレないように覆面をして、帝宮に侵入した。
「素直に暗部の情報を吐きなさい」
「只の兵士に暗部の情報なんか分かるか」
兵士を拉致監禁した後に拷問したが、暗部の情報は得られなかった。
「暗部の情報なんか知りません」
侍女も同じだった。
「暗部の拠点は帝宮の地下牢最奥に秘密の入り口がある」
貴族から有益な情報を引き出せた。
三人を闘気で卒倒させてから、地下牢に向かった。
「売られた喧嘩を買いに来た。私に喧嘩を売った事をあの世で後悔しろ」
地下牢最奥の入り口から暗部の拠点に突入して、男の声色で啖呵を切ってやった。
「チビの癖に舐めるな」
「返り討ちにしてやる」
「我々暗部がチビ一人に殺られるなんてあり得ない」
「もしかして凶悪で冷酷で残忍な怪物王女の子孫か」
怪物王女はブラックパール帝国で何をしたのだろう。
凶悪で冷酷で残忍だと言われたのは初めてだ。
「これは軍事機密文書よね」
暗部の連中を全て始末した後に家捜していたら、軍事機密文書を発見した。
其処にはサファイア王国・エメラルド聖国・トパーズ共和国・ダイヤモンド自由国・ルビー帝国の軍事情報が書かれていた。
どうやらブラックパール帝国は大陸統一を企てているようだ。
軍事機密文書を鞄に入れ、拠点を脱出した。
出会った者を闘気で卒倒させて、帝宮を退出した。
ダイヤモンド自由国に全速力で向かった。
「暗部の拠点が襲撃されて、全員殺害されているだと。しかも犯人が不明だと。彼処には軍事機密文書があるのだぞ。内容を他国に知られたら、我が国は窮地に陥るのだぞ。直ちに犯人を捕縛して、軍事機密文書を取り戻せ」
大帝は激昂してしまい、犯人捕縛を命じたが、既に手遅れだった。
「これは我が国の冒険者情報ではないか。何処で手に入れた」
「ブラックパール帝国暗部の拠点です」
「赦せん。直ちに戦争の準備だ」
トパーズ共和国に向かった。
「我が国の軍事情報ではないか。ブラックパール帝国め。直ちに軍を派遣する」
エメラルド聖国に向かった。
「聖国の軍事情報を盗むとは偉大なる女神様を恐れぬ所業です。最高の女神様を冒涜する所業です。究極の女神様を裏切る所業です。~~~~~~~~偉大なる女神様に代わり神罰を与えてあげます。最高の女神様に代わり神罰を与えてあげます。究極の女神様に代わり神罰を与えてあげます。~~~~~~~~」
聖王は相変わらず病んでいた。
サファイア王国に向かった。
「我が国の軍事情報を調べる事は宣戦布告と同じだ。此方から宣戦布告をする」
本国に向かった。
「直ちにサファイア王国に増援の軍を送れ」
「一大事です。ダイヤモンド自由国、トパーズ共和国、エメラルド聖国、サファイア王国、ルビー帝国、周辺国全てから宣戦布告の通知が届きました。軍事機密文書の内容が露見したようです」
「・・・・そんな馬鹿な。直ちに和睦の使者を送れ」
「ブラックパール帝国に帰れ」
和睦の使者はグランドマスターに帰れと言われた。
「我が国から出ていけ」
和睦の使者は大統領から出ていけと言われた。
「偉大なる女神様を恐れぬ愚か者に神罰を与えてくれる。最高の女神様を冒涜する愚か者に神罰を与えてくれる。究極の女神様を裏切る愚か者に神罰を与えてくれる。~~~~~~~~」
和睦の使者は聖王に神罰を与えてくれると言われた。
「和睦するつもりは無い」
和睦の使者は国王から和睦をするつもりは無いと言われた。
「今更寝言をほざくな」
和睦の使者は皇帝から寝言をほざくなと言われた。
「和睦の使者が全て追い返されました」
「・・・・もう駄目だ」
ブラックパール帝国は周辺国全てから攻められて、あっさりと降伏した。
賠償として領土の譲渡を要求されて、大半の領土を失った。
次回は馬鹿皇子の駐在大使就任の話の予定です。




