本宅とは
説明文だけで、ごめんなさい。
お祖父様のお屋敷の敷地は、とっても広い。
大きな円形の敷地は低めの塀と水路で囲まれ、後方は小さな山が控えている。(勿論その山もお祖父様の所有だ)
敷地内の中心に本宅区画が、後方に池と庭園を挟んで、離れの区画がある。本宅区画は大きい四角、離れの区画はそんなに大きくない横長の楕円形、それぞれが堀割のある塀で守られている。本宅区画の塀は四方に門があり、日中は正面と裏門が開けられている。
あ、敷地の塀の中には、本宅区画と離れの他に、エッカ商会に勤める人の個人宅や倉庫なんかも建ってます。いつもは使ってないけど、宿泊施設もある。
本宅区画だけでも、かなり広いです。
あ、本宅と言っても、お祖父様一家の家があるだけじゃなくて、仕事場もここにあります。
お祖父様の家の使用人や、エッカ商会に勤める人で住み込みの人の居住区もここにある。
本宅は、衣食住を受け持つ場と言うより、ここがエッカ商会の体部分というべきかも。
え?エッカ商会の業種?すみません。言ってなかった。
品物の流通業。
国内だけじゃなく、他国との交易も。品物は手広く、穀物から美術品、依頼があれば家畜も。…人身売買以外はなんでも。
商隊の警護に専用の部隊を育成してるから、個人警護の依頼も請けてるな。
お客様の依頼に添って、お望みの物を用意する…何でも屋?
ちなみに、エッカ商会の頭的な本部は、お祖父様の代に西都の中央市場近くに移された。
それまでは、ここの業務棟が本部でした。
書類上のやり取りは西都中心の方が便利だけど、扱う商品を生み出す商隊の管理、送り出しや受け入れは街中では無理な為、こちらは商品が動く現場です。隊が動くときは、場合に依り本部は閉めるくらい。
その本宅区画内。
南の正門を入ってすぐは、水場のある広場になってる。広場の正面に二階建ての業務棟。広場の両脇に鍛練場と講堂が、業務棟とコの字になる様に建っている。ちなみに、広場で月1開かれる市は、入場制限をするくらい人気だ。
業務棟の後ろに使用人棟、こちらも二階建て。
その脇に台所と食堂、共同の風呂場。大きな水場と馬屋もここにある。
そして、使用人棟から小さな庭を挟んだ奥に、白い塀に囲まれて、主の家族の住まう家屋。主一家のお風呂は家屋横にある。
小さな厨房もあるが、基本、食事は皆と同じものを食べるので、台所から運ばれ…いや、運ばれる前に、主達が食堂に出向いて食べてる事の方が圧倒的に多い。その方が熱々で食べられるし、楽しいから。
業務棟から主の屋敷までは屋根付の廻廊が繋がっているから、雨でも移動は苦にならないし。
お祖父様のところは、主一家と使用人の間がとても近いのです。




