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お騒がせ、されます

大旦那様…お祖父様からの伝言?

「これから、本宅は騒がしくなるので、お嬢様とイェゼ様には、離れへ移って過ごされるように。と仰せでした」

「騒がしくなるって…、何があったの?」

本日の最優先事項は、コーフェさ、…お義母さま達の歓待。

この後は皆でお昼を食べて、晩は宴を開いて、街の名士から祝辞をいただく予定だ。


コーフェ様達のお泊りには離れの部屋を用意したけど、お休みまではこちらの本宅で過ごす筈だった。

準備は入念に行われてたから、お客様達がいらしてから騒がしくするなんて変だ。


「先程、ダルテ様の隊がこれから戻られると先触れがあったんです」

「ええっ?これから!?明明後日だって、連絡来てたのに…?」

二カ前に出発したダルテ伯父様の商談隊。今回は隣国の王都まで行ったから、荷馬車以外に護衛も多めで構成人員が多かった。


それが、いきなり帰ってくる!?


とんでもない大事が発生してる!

個人的には、ダルテ伯父様の商隊の早い到着は、とっても嬉しい。伯父様に頼んでたアレどうだったかなぁ。うぅっ、気になる。けど!

「受け入れ準備は?!」

商隊の到着時は、準備万端整えてても、いつも大変な騒ぎになるというのに。

「ご心配いりません。大旦那様が直々にお指図されています。おっつけ、大番頭さんも来られますし」

「それなら、絶対なんとかなるね」

お祖父様が頼りない訳ではない。とても鷹揚で、おっとりした人柄が、時間との戦いにどうか?という話。

そこをカバーするのが、お祖父様の片腕と言われる、執務頭のサパセン大番頭さん。彼の異名は、段取り魔神。

今日はお祖父様が休んでたから、サパセンさんは西都の中心部にあるエッカ商会本部で、代行業務をしてた筈だ。

サパセンさんが、お父さんの再婚の交渉とか手続き、それこそ今晩の宴の手配まで、ずっと差配してくれてた。そこに、まさかの子飼の商隊からのぶっ込みとは、ビックリだろう。

ま、サパセンさんなら「手が掛かりますねぇ」って呆れた風にいいながら、捌いてくれるかな。


「商隊ですけど、どうも半数だけが先に戻ってくるらしいんですよ」

へ?それってラッキー?半数と言っても、準備が必要で大変なのは、あまり変わらないかな?

受け入れが収束するまでの時間は違うだろうけど…でも。

「半数って?隊に何かあったの?」

少し声を潜めて聞いた。

「申し訳ありません。そこまでは私も…」

マルラも詳しく知らないようだ。

商隊が行く先々の商談の結果で、規模が変わるのは当たり前だし、隊を分ける事もあるから、心配はないのかもしれない。


「ですので。お嬢様はイェゼ様と離れに避難してくださいませ。昼餐も離れにご用意しますから」

「コーフェ様は?」

「それが…商隊の受け入れ準備を、大旦那様の仕事を見たい、と仰られて。この後は、お父様と一緒に行動されるそうです。あちらの昼餐は別にご用意します」

「そっか」

いつもなら、私も出来る手伝いをするのだが、イェゼ君をほっとくわけにはいかない。

「じゃ、私達は離れで大人しくしてる。でも、手伝える事があったら言ってね?」

マルラは「はい」とニッコリ笑った。

たぶんお呼びはないな…。

誤字訂正しました。

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