とある老人
「おはようございます!ってあれ
目の下の隈がすごいですね
眠れませんでしたか…?」
起きて早々ミラノさんが心配して言った
「あ、いや。大丈夫です」
正直、昨日の夜のことはあまり覚えていない
ただ、胸が少しジワジワしている
「そうですか、朝ご飯できてますよ」
「ああ、ありがとうございます」
今日の朝飯は、ホットケーキのようなものに甘い蜜がかかっていて、果物はリンゴだった。
俺は基本、朝飯は米派なんだけど
これも悪くない
飽きずに食べられるのはミラノさんの料理が美味しいからだろう
「いっぱい食べてくださいね!」
いつも通り笑顔の良い人だな
「ミラノさんは昔から料理は得意だったんですか?」
「いいえ、最初は全然できませんでしたよ
けど、慣れれば意外とできるもんです」
「俺は無理そうです…」
「まあ、大丈夫じゃないですか?
男の人は」
ミラノさん、考え方割と古いな…
現代だったら軽く批判されてもおかしくない
「料理は女性の役目です!」
止まらねえなこの人
この世界はこの考え方が蔓延してるんか?
「ま、まあ…そういうことにしときましょう」
「ん?」という表情を浮かべているミラノさん
やっぱり可愛い人だ
てか、一つ屋根の下に住んでるのだから
何かしらあっても良いはず
……いや。何考えてんだ俺は
いかんいかん。そんなこと考えてる暇はないんだ
「ミラノさん、今日は隣町に行きませんか?
風の噂で聞いたのですが、透明術に詳しい人がいるらしくて」
昨日、町の人に聞いてみたところ、隣町に透明術に詳しい人がいるという話を聞いた。
「ほんとですか?!
それは嬉しいです、すぐに準備して行きましょう!」
あれ、意外とあっさりとのってくれたな
よっぽど透明術に苦戦してたんだな
ちなみに、隣町に行く目的はそれだけじゃない
俺は術も何も使えないだろうから、せめて
剣術は極めていなければならないと思った
隣町のその場所は剣術も教えてくれるらしい
俺たちにピッタリだ
俺たちは早速着替えて、隣町へ向かった
道に関しては地図があるため問題ない
「初めて隣町来ました
意外と……雰囲気、悪い?ですね」
確かに貧民街のような感覚に近い
治安もあまりよろしくなさそうだ
こういうときは男の俺が守らなければ…!
「ミラノさん、はぐれたら怖いので…その…
手を繋いでも良いですか…?」
「はい!そうしましょう」
あっさりと承諾してくれた
くそぉ…俺はこんなに恥ずかしいってのに
ミラノさんは全く動じてない
俺って男としての魅力ないんかな…
温かい…ミラノさんの手
人生で初めてかも
そんなこんなで目的の場所に来たのだが
「なんか思ってた感じと違いますね…」
ミラノさんの言う通り想像とは全然違っていた
かなり強い人で金持ちと聞いたから
もう少し豪華な家に住んでいると思ってた
でも、建物はボロいし扉もないため誰でも出入りができそうだ
といっても、この家の周辺にはあまり家がない
もしかして、とんでもないところに来てしまったのでは?
身体が震えてくる。完全に下準備が足りてなかった
異世界にありがちな強キャラが出てくるかも…
「ヒラメさん…大丈夫ですか…?」
「いえ大丈夫です!
行きますか!」
よし、気合い入れろ
「ごめんくださーい」
大声で家の中に呼びかけた
すると、人が出てきた…
俺は唾を飲み込み、ミラノさんの手を強く握った
「はいはい、何か用かのぉ」
出てきたのはよぼよぼのお爺ちゃんだった
杖をついて声も小さくて…強そうには見えない…
「あ、急にお訪ねして申し訳ございません!僕たち…そのー…いろいろなことを教えてもらいたくて来たのですが…」
やべえ。この人マジで強そうに見えない
確かに異世界には強いお爺ちゃんキャラはいるにはいるけど、この人は地元の図書館になぜか毎日いる爺さんにしか見えない
「ヒラメさん…この方が…?」
「おそらくそうです…とりあえず今にも死にそうなので火葬の手続きは僕らの役目になりそうです」
「お二人さんで何を話しとるんじゃ
年寄りの気は長くないぞ
ほれ、中に入れ」
「あ、はい…」
もしここからおじいさんの武勇伝について語り始めたらすぐ帰ろう(年寄りあるある)
「お主ら、ワシを舐めとるじゃろ」
…!!なぜわかった。
「誰が図書館の爺さんじゃ」
え?それも??
「ほっほっほ…」
「あの…おじいさん、何故私たちがそう思ったかわかるのですか?」
「それは、ワシが人の心を読めるからじゃよ
聞いていれば失礼なことを言っていたな?
お主ら」
その瞬間、おじいさんは消えた
と思ったら頭上から出てきて俺の頭をしばいた
「いってぇ…どうやって…」
「ほっほっほ、これでわかったじゃろ?
ワシのすごさ」
「さて、お主らが何をしたいのか
もうわかっている
術を覚え、天上五座を倒したいんじゃな?」
「え…なぜそれを」
「そんなことを考えてここへ来る者は、昔から大勢おったからの
だが、ここに人が来たのはもう
数十年ぶりじゃ…
いろいろ、話を聞かせてもらおう
退屈じゃったんじゃ」
僕一人で公園に行くの好きなんですよ
でも最近暑かったりとかして公園で遊ぶ子供ってほぼいないんですよ
んで夜9時ぐらいに公園の前通ったら、中学生ぐらいの女子約6人がフリスビーで楽しそうに遊んでたんですよ
なんかそれが嬉しかったですね~
(オチはゼロ)




