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そろそろ、転生のお時間です ~せめて転生先は固定にしてくれ~  作者: さんも
禍福は糾える縄の如し

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4/11

開始

今回はスラスラっと読めそうです!

 家に帰った後


「よし!ミラノさん!特訓しますよ!

 あいつらを見返すために」


「特訓…!?具体的にどんな…?」


 ふっふっふ、こう見えて俺は異世界については知識を得ている


「この世界にモンスターとかいませんか?」


 こういう異世界には大体強い敵キャラが存在しているはず

 それを倒して勇者になる物語を何回も見てきた


「あー…いるにはいますけど…

 でも、有名な騎士でも倒せないほどの強さを持ってますし、第一、どこにいるのかも分かりませんし…」


「大丈夫ですよ!なぜならミラノさんには透明術がある!その術は割と強いですよ

 なのでいろいろ鍛えれば…」


「ちょっと待ってください!!」


「ん?どうしましたか」


「確かに今のままじゃダメなことぐらい分かってます…家族に蔑まれて…ずっと何もせず暮らすのは嫌です…

 でも、私じゃ無理なんです!

 透明術だって未完成ですし、自信もありません。私一人じゃ…」


 ミラノさんは俯く

 これは俺のエゴだ

 俺がミラノさんの幸せを勝手に決めて勝手に動いてる

 俺にミラノさんの人生を決める権利はない 

 でも、


「俺は挑戦する価値があると思ってます

 まずはやってみませんか?それでも無理だと思ったら、その時はミラノさんの判断を尊重します

 それに、ミラノさんは一人じゃないです」


 ミラノさんは顔を上げた


「俺がいr…」


 ピーピーピー

 突然小鳥(リン)の邪魔が入った


「お前…!!良いところだったのにいい

 カラスに食われろまじで」


 とか言ったら動物愛○団体に訴えられそうだけど!!


 ふっ


「んえ?」


 ミラノさんが笑った


「あははははは。やっぱりヒラメさんは面白いですね」


「分かりました。やってみます!」


「本当ですか?!言っておいてなんですけど

 命に関わることなので再確認します

 本当に良いですか?」


「はい!無理そうだと思ったらやめます

 けれど、それまでは全力でやってみようと思います!」


 さっきまで曇っていたミラノさんの顔はみるみるうちに晴れ渡っていく

 やっぱり、ミラノさんは笑顔が良い

 よかった…と俺は思った

 よし、ここからは俺の番だ!


「ミラノさん、まずは作戦会議しましょう!」


 ここで俺が尊敬していた予備校講師K先生の教えを紹介しよう

 人生で何かを成し遂げたかったら、まずは【戦略】が大切らしい


「まず、俺たちのゴールはモンスターみたいなのを倒すこと。具体的にそいつらのことを

 もっと教えてほしいです」


「はい。その怪物は5体いまして

 天上五座と呼ばれています

 創隔(そうかく)  壊省(かいせい)

 空楽生(からくせい)  死幽(しゆう)

 最後に、霧一無影(きりいちむかげ)

 それぞれの特徴は分かってませんが霧一無影だけは別格だという情報はあります」


「なら、そいつとの戦いはなるべく避けましょう。他の4体の情報はやはりどこに行ってもわからないのでしょうか?」


「そういえば昔その怪物たちと戦った騎士がいたと聞いたんですけど…詳しいことはわかりません…」


「なるほど、ほぼ情報なしか。厳しいな

 まあでもとりあえず、ミラノさんの武器である透明術を生かした戦法にするため

 練習しましょう!」


「はい!」


 異世界に来て一週間、俺とミラノさんは特訓した。

 走って体力をつけたり、

 術を練習したり、

 現世でいう図書館のような場所へ行って知識をつけたりと、いろいろなことに取り組んだ。

 でもやはり透明術に関しては独学だから

 完全に習得するには時間がかかりそうだ



「疲れたーーー」


「お疲れ様です!」


 そう言ってミラノさんは紅茶を出してくれた

 ちなみに俺は紅茶が苦手だ


「って、ミラノさんの方が疲れてるはずなのにありがとうございます」


「いえいえ!ヒラメさんも大変だったでしょう」


「あんまり運動してなかったから

 体力が…透明術に関しては誰かに教わるのが

 良いかもしれませんね

 知り合いとかいませんか?」


「知り合いはいないんですよね…

 あと、透明術は使える人が少ないようで

 おそらく見つけるのが難しそうです」


 そうか…まあ、付け焼き刃でも、強力な能力には変わりない


「そういえば、ヒラメさんはどこから来たのですか?ご両親とかは…?」


「あー…」


 その話は一切してなかった

 というか避けてきた話題だ

 どうすれば良いのかも分からなかった

 もし、俺が違う世界から来たことを話してしまったらどうなるのだろうか

 一抹の不安と好奇心が混ざり合う


「ミラノさんは神様を信じていますか?」


「え、唐突ですね…んー、すみません

 考えたこともなかったです」


「そうですよね」


 この世界に俺を連れてきた神様はいるのかな


「どうしたんですか…?」


 目の前が曇る。

 まるで、曇り止めを塗らなかったゴーグル


「すみません、何でもないです」


 俺の心の底には、一つの悩みが沈んでいた

 でも俺はそれを思い出したくはない

 ミラノさんを幸せにしたい

 もう、そう決心したのだから


 すると、ミラノさんは俺の頭を撫でて言った


「無理しないでくださいね

 話したくなければ話さなくて大丈夫です

 でも、辛くなったら相談はしてほしいです」


「ありがとうございます…」


 俺はこの人に助けられてばっかりだな


 夜ご飯を食べ、風呂に入り、俺はベッドに身体を沈めた


 夜はいつも嫌いだ

 不安が突然身体を巡る

 心の中に終焉を告げる雨が降り出す


「お父さん…お母さん…」


 心の雨は涙となり姿を現す


 俺は、自分の願いが叶ったことを喜んでいた。でも、その願いが何を奪ったのかを考えていなかった



 俺は狂人だ


 自ら異世界を望んで


 両親と別れることも考えず


 こうやって墜ちて


 神様なんていないと思ってた


 だから叶うなんて思わなかったんだよ


 嘲笑ってくれよ こんな馬鹿な俺を


 そして教えてくれ


 どの時の俺が、本当の俺なんだ?

 答えてくれ


 いや、今の俺が本当の俺だ


 俺は涙で濡れた枕に頭を置き

 寝る


やっぱり小説書くのってむずい

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