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この世界にクリアできないゲームなんて存在するはずがない!  作者: きたばぁ
最終章 〜光と闇の街 セイントとシュヴァルツェ〜
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第8話 ガーファレン降臨〜例の双剣使い〜

いよいよボス戦へと・・・

光の運命は・・・



ツバキを苦しめるガーファレンを絶対に仕留めると誓った時だった。

ツバキのいる教会の方から爆発音のような音が聞こえ、人影がこちらに飛んでくる。

地面に叩きつけられる音が聞こえそちらに寄ってみる、ツバキの執事を名乗っていたフォルテだった。

「おい! 何があった。大丈夫か!」

「小僧・・・構えろ・・・奴が・・・」

フォルテはそう言い残して、死んでしまった。


「ハハハハ・・・・実に儚い瞬間だ・・・ツバキの分身を殺し、ファルテのじじいも死んだ。次は本物のツバキの死に顔を拝まないとなあ・・・私はゲームの製作者だぞ。こんな結界と作戦、わからないとでも思ったか・・・」

黒い靄と共に痛めつけられたツバキを抱えながら、あの男が現れた。


「化け物! お前!」

「前にも言ったが私の名前はガーファレンだ。そろそろ覚えてくれないかなあ。」

このふざけた面に早くもこの銃で撃ち抜きたくてしょうがなかった。

いつこの声を聞いても腹がたつ。


「お前だけは絶対に許さない!」

僕は剣を構え、ガーファレンへと襲いかかろうとする。


「おっと、待った。そんなことしていいのか? この女がどうなっても知らないぞ?もうこいつはお前と同じ、現実でも同じ傷を受けるように仕様を戻しておいた。裏切り者には罰をだ。」

「ツバキを離せ!」

どこまでも非道な奴だ。

裏切り者だと? そんな苦しい思いをさせて裏切らないとでも思っていたの。

クズ極まりない発言に腹が煮えくりかえような気持ちだった。


「離せか・・・いいだろう。」

ガーファレンは素直にツバキを地面においた。

それを見て、僕は剣を構えて斬りかかろうとする。

しかし、またガーファレンに止められた。


「おいおい、そう焦るな。そのようなチート魔法がお前にかかっている以上、私に勝ち目がない。それは削除させてもらう。」

そういうと、指パッチンをした。その瞬間、僕に纏っていたバリアが消えた。

「これで同等だろ? さあいいぞ。私を殺したいんだろ?」

「ふざけやがって!」

僕はまたあの力を思い出す。集中するんだ。

今回はもうバリアはない。少しでも間違えれば死んでしまう。

一撃で仕留める気持ちで行かなくてはいかない。

剣と銃を構え、ガーファレンに挑む。


「死ね!化け物!」

僕は全ての力を込めて攻撃するが、ピクリとも動かない。それどころか、僕の攻撃が全て掻き消されているような感覚だった。


「光様、ダメです・・・早く・・・逃げるのです・・・その男を甘く見過ぎっていました・・・」


攻撃を仕掛ける途中に地面に横たわるツバキに声をかけられた。

逃げる・・・そんなことできるはずがない。

ここで、こいつを殺してツバキを助けて全てを終わらせるんだ。

「逃げることなんてできるわけないだろ!」


感情的になっていた僕はまたガーファレンへ攻撃を仕掛けるがまたしても攻撃を掻き消され、ガーファレンの一振りで円形のフィールドの端まで飛ばされた。

その衝撃で吐血し、その場で倒れ込んでしまった。


「おい、光くんどうした?もう終わりかな?感情的になっちゃいかんよ・・・ほら、冷静にじゃないと私を殺せないよ?」

「うっ・・・くそっ・・・」

あくまでも煽ってくる男に腹がたつ・・・しかし、今の一瞬の攻撃で体に力があまり入らない・・・

決死に剣で体を支え立ち上がる。そしてまた、ゆっくりとガーファレンに近づき攻撃をする。

しかし、こんな攻撃ではビクともしないだろう・・・今の力ならそこらの雑魚も倒せない力しか残っていなかった。そしてまた、ガーファレンの一振りで端まで飛ばされた・・・

「うっ・・・ぐはっ・・・」

何度も吐血し、虫の息になりながらも攻撃をした。


「光様・・・もう・・・やめてください・・・」

ツバキの声が聞こえた気がした。

だが、今の僕にはその言葉すらも聞こえていなかった。


「こんなんじゃ、死んじゃうよ。そうだ・・・先にこの女を黙らせることにしよう。これだけ頑張ってるのにやめろなんて酷いこと言うもんね。」

ガーファレンは地面に倒れ込んでいるツバキの首元を片手で持ち上げ締め上げ始めた。


「や・・・やめろ!離せ!」

叫びながら、ガーファレンに斬りかかるがやはりビクともしない。

「ああ、うざい・・・わかったよ。離せばいいんだろ?じゃあご希望通り・・・離してやるよ。」

ガーファレンはそう言い放ちながら後方へとツバキを投げ飛ばした。


「お前・・・何を・・・」

「何を、って離しただけじゃないか・・・」

この一言で、僕の中で火がついた・・・許さない。

何が何でもこいつを地獄に突き落としてやる。

剣を握りしめる。


「許さない! お前を地獄に突き落としてやる。」

武器が共鳴をし始めた。そしてガーファレンに斬りかかる。

目に見えぬ速さで、斬りつけて銃を放つ、そして魔法を唱えて粉々にする勢いで攻撃をした。


「そうだよ。それを待っていたんだ。人間は絶望の淵に立たされると、本性が露わになる。それを見て楽しむのが私の本当の目的さあ。」

「殺してやる!」

更に攻撃を勢いを凄まじくする。

絶対に殺す。地獄に叩き落としてやる。それしか今の僕の頭にはなかった。

「その強さ、見事だよ。でもこのゲームは私が作ったんだ・・・光くんよ、そんなに容易くやられるわけがないだろ。」

ガーファレンがまた手を一振りする。今度こそはと剣で受け止めるが飛ばされてしまった。


「ちくしょう・・・・殺す・・・」

「まだ、やる気かい? じゃあそろそろ、トドメに参りますか。」

その直後だった・・・

ガーファレンの頭上から2本の剣が振り、1本はガーファレンの左腕を切断し、地面に突き刺さり、もう1本も遅れて地面に突き刺さった。

この2本の剣には見覚えがある・・・この双剣を使うのはあの男しかいない。


「ぐっ・・・誰だ・・・私の腕をよくも! 消し炭にしてくれるわ!」

「フフフ、フハハハハ・・・・ガーファレンさんよ・・・何が消し炭だ? 我を・・・いや、この演技も飽きた。この俺を殺すことはできない。死ぬのはお前だよ・・・」

「まさか・・・あの技を・・・」

すると、目の前にガーファレンが現れた時のように黒い靄が現れ、知っている人影が見えた。

「そのまさかだよ・・・」

「貴様・・・」

切断された方の肩を押さえ、困惑するガーファレンの目の前に完全にエイギールが姿を現した。

「ガーファレンさんよ、地獄へと行く準備はできたかい? 俺を興じさせてくれ。」

エイギールは地面に突き刺さった剣をゆっくりと抜き、ガーファレンに斬りかかる。

片腕のガーファレンは流石に、避けるのに必死のように見えた。

エイギールの攻撃は弱まることを知らず、どんどんガーファレンに傷をつけていく。

前にツバキと戦っている姿を見たことがあるが、それ以上の速さと威力だ。

あっという間にガーファレンを剣で振り飛ばした。


それを見計らい、エイギールがこちらに近づいてくる。

「おい、ガキ。いや、光と呼ばせてもらおうか。よく頑張ったな。お前の力、今回の戦いで認めてやる。こっからは俺が引き受けさせてもらおう。光、お前はその装置をはずして、サーバーを落とせ。俺がここに干渉した瞬間から俺とあいつ以外はダメージを受けないように設定しておいた。あいつにサーバの狭間に飛ばされて得をしたってもんだ。」

エイギールの英雄っぷりに少し、格好良さを感じた。

そしてその言葉の意味に疑問も抱いた。

「そんなことしたら・・・」

「そうだなあ・・・このゲームに参加している俺とあいつは死ぬ。あいにく、ツバキはゲームから切り離した。先に、サーバーを落としに動いてくれているだろう。ほら、完璧な作戦だろ?サーバーのPCはお前の部屋から出て、長い通路の突き当たりだ。」

ツバキがゲームから離脱・・・?サーバーを落とすことが一番重要だが、何よりもツバキが無事だということに安堵の気持ちでいっぱいだった。


「さあ、行け! あいつが起き上がる前に・・・」

僕はその言葉を聞き、久しぶりに頭の装置を外した。

周りにはガーファレンにやられた時の吐血の跡があった。



「これで、終わらせことができる。 さあ立て、ガーファレン。もうここには俺とお前しかいない。サーバーが落とされるまで楽しもうじゃないか!」

「くっ、そんなことさせるわけには・・・なんとしてでも阻止してやる。」

「さあ、地獄の開幕だ。」


エイギールの助けにより、なんとかゲームを止めようとする光。


物語はどのように集結するのか・・・

次回、最終話・・・


ではまた、違う物語でお会いしましょう!

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