第1話 火の町 フィアンマ
今回から第2章が始まります!!
木の町から一歩出た光たちが訪れた場所は火山が広がる火の町。
さぁ光たちはまたどんな物語を繰り広げるのでしょうか。
では本編にお進み下さい!!
アルブルシティを後にし、スフィアを習得した僕は、ツバキと共に次の街へと足を進めていた。
涼しいエリアから一歩出るとそこに広がっていたのは火山地帯が広がるむさ苦しいエリアだった。
「なんだ?ここ暑すぎないか?」
「光様、ここは火山地帯で地熱を利用して出来た温泉街は観光地としても有名なところなんです。暑くないという方が異常だと思います。」
先ほどいた木が生い茂り、風が吹き抜けるような町とは一転、火山地帯が広がっておりそれに加えて地熱を利用した温泉街。民は火を司る町として「フィアンマ」と名付けた。
「ここ、温泉街があるのか・・・やっぱりこのゲームすごいな。」
「はい、どうですか?一度、寄ってみますか?」
珍しく、ツバキも乗り気のようだ。すこし、休むという意味でも1つの手かもしれない。
「いいのか?じゃあすこし寄ってみよう。」
町の門を潜り抜けて歩いて行く。やはり暑い地とあって家の作りなども熱を防ぐためような設計になっていた。
通りを抜けると湯けむりが立ち込めてきた。通り過ぎる人たちは男の人も女の人もみんな浴衣姿で、手に桶を持って歩いていた。
「もう少しですよ。」
「温泉なんて久しぶりすぎて楽しみだよ。」
現実世界でも温泉に入るなんてほとんどしない。まず、自宅警備員をずっとやってきた僕からすれば家のお風呂に入ることは2日に一回のペースだ。ゲームの世界でも気持ちいいという感情は生まれるのだろうか。温泉のことよりもそのことについて関心を持っていた。
「光様、ここが有名な温泉です。混浴みたいなので一緒に入りますか。」
「おう、わかった・・・って・・・は?い、一緒に入る?」
「どうしたのですか?何をそんなに動揺しているのですか?まさか、またよからぬ事を考えていたのですか?そんなに私の裸体がみたいのですか?それを見て綺麗な湯をあなたから放出される・・・」
「やめろ!そんなこと、いっさい考えていない!」
「いっさい」はすこし語弊があるが、いつからこの冒険は18禁要素を含んだエロい冒険へと姿を変えたんだ。
しかし、ここはツバキの話に乗って返してやる!もう2つ目の町にまで来たんだ。やられてばかりでは腑に落ちない。
「ツバキは勘が鋭いな、よく分かったな。そろそろお前のその見るからにでかい胸を揉んでやろうと思っていたところだ!」
僕にしては渾身の返しをツバキに飛ばす。
「光様、そんなエロい事を考える暇があるのであれば、その鼻から出ている赤いものを止めて、さっさといきますよ。」
「・・・あっ」
まだ、僕にはこのような案件は早すぎたようだ。しょうがない、今回は負けを認めてやろう。
僕は自分にそう言い聞かせて、風情あふれる建物に入っていく。
「いらっしゃいませ!珍しい格好をしている人たちですね。旅のお方ですか?それともこの町を救う救世主ですか?」
入って早々、えらく客に馴れ馴れしい受付け嬢。いきなりに客に『救世主ですか?』なんてどこのゲームでも聞いた事がない。
もしかしたらこの風呂場がこの町のクエストフラグなのかもしれない。でも、僕はこの馴れ馴れしい受付け嬢を煽るように答えた。
「いや、僕はただここの温泉に浸かり来ただけです。な、ツバキ。」
「あ、お連れ様なら、もう脱衣所へと向かわれましたよ。」
なんだと、あいつもグルなのか・・・ここでイベントと知っていて。くそっはめられた。
自分勝手な自己中が・・・僕は早くこの受付け嬢との嫌な空気感から抜け出したかった。
「じゃあ、僕も行かせてもらうよ。」
「お待ちください、異国の方。」
なんだ、この世界の人たちは自己中すぎる。
なんとなくは予想していた展開だが誘導尋問のようにそうなっていた。間違いなくツバキのように面倒になる。いいだろうこの際、目の前の自己中な受付け嬢をいじめ倒してやる。
こうして、すこしのエロ要素を含んだ第2の街攻略が始まったのだった。
火の町に訪れた光たちが最初に銭湯で出会ったのは馴れ馴れしい受付嬢。
光はまたどんな事を繰り広げるのでしょうか。
すこしエロ要素を含んだ第2章の本格的なスタートです。
是非、次話もお楽しみ下さい!!
また良ければ、ブックマーク登録、評価の方もよろしくお願いします!!
ではまた違う物語でお会いしましょう!!




