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前世の記憶を手に入れた女子高生は、終わりを迎える地球で世界と幼馴染のどちらを選ぶ  作者: 茉莉レイ
第二章

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第62話 海も宇宙も未知が多い

【前回の簡単なあらすじ】

紫伊香はリフレッシュをするために、魔法を使えるようになった仲間、飯島穂乃果、瀬山凛兎、三城空音の3人と遊園地に来た。

そこで最初にホラーと絶叫との融合アトラクションに乗ることになった

 明るい空間から徐々に灯りが消えていった。

 初めはスキップしながら冒険するような愉快な音楽が流れていたが、徐々に女の人が啜り泣く声や、何か金属の塊を引き摺る音などが聞こえてきた。


「怖い……」


 穂乃果(ほのか)が私の手を掴んできた。

 これはアトラクションどころではない。可愛すぎる。


「大丈夫だよ? お姉ちゃんの手掴んでるんだよ?」


「分かった」


 穂乃果は何ともないように手を繋いだままそう言った。

 ちょっとふざけたつもりだったんだけど、今の穂乃果的にそんな余裕が無いって事かな?


 そんな事を考えていると、乗り物から指示のようなものが飛んできた。


『敵が接近してきています! 戦闘の準備をしてください!』


 ついに始まる。

 右手は穂乃果と繋いでるから、左手のみで狙わないといけない。


 次々と化け物のようなものが現れた。

 映像なのか、実物なのかはよく分からないが結構本格的だ。

 

「キャー!!」


「うおおお! やばいやばい!」


 他の乗客は楽しそうに叫んでいた。


 穂乃果は目を閉じているため化け物の姿に怯える事はないだろう。

 ただ、他の乗客の声やBGMなどで怖がっているのが繋いだ手の震えから分かる。


「私が全部倒すから穂乃果は目を開けずに手繋いでてね!」


「うん、ありがとう」


 そう言い私は、目が8つ腕が8本ある化け物を討伐した。

 全部で16個の弱点(ウィークポイント)を特殊な銃で破壊した。

 全て破壊した後は、粒子のようになり消えていった。


 

 全部倒したのだろうか、まだ絶叫要素はないが。


 『皆さん気を引き締めてください! 最後は全員で目の前のがしゃどくろを討伐してください!』


 また乗り物から音声が聞こえた。


 確かに徐々に上昇していた。

 きっとここから一気に急降下するパターンだろう。


 そう考えていると、目の前に巨大な骸骨が現れた。


「穂乃果? 骸骨は大丈夫? それ倒したら急降下すると思うけど」


「骸骨くらいなら……」


 そう言い穂乃果は手を離し、目を開いた。


「倒してやる!」


 骸骨を見て安心したのか、穂乃果は威勢のいい声でそう言った。


「よし! 一緒に倒そう!」


 乗客全員で骸骨を倒した後、想像通りジェットコースターとなり急降下していった。


 そこからはホラー要素はなく、途中洞窟のような場所を通り、宝石を銃の別モードに切り替える事でゲットできた。という設定で終わった。


 

 現実世界で化け物を見た事ある私でもかなり楽しむ事ができた。

 その分ホラー耐性がない人にとっては怖いだろうが。


「あ〜! めっちゃ楽しかった!」


 (そら)()が背伸びをしながらそう言った。


「ね! 私も楽しかった!」


「やった〜! しーちゃんも楽しんでくれて嬉しいよ!」


 空音は満面の笑みを見せていた。


「私も怖かったけど楽しかった!」


「それは良かった!」


「ありがとね、お姉ちゃん!」


「え、あ、うん?!」


 空音と(りん)()君が(いぶか)しげな顔でこちらを見つめていた。


「お姉ちゃん?」


 2人が声を揃えてそう言った。


「違くて! 怖さを紛らわすためにそう言ったの! 穂乃果ってなんか妹みたいだし!」


 私は変な誤解をされないようそう言った。


「あはは、そういうことね!」


 空音はそう言い笑っていた。


「じゃあ、次どこ行く?」


「この時間になると結構人も増えてきてるから、どこ行っても並ぶかもね」


 私の言葉に穂乃果がそう返した。

 確かに周りを見ると人がかなり増えていた。


「じゃあ、こことかどう?」


 凛兎君がマップを見せてきた。

 ここからそこまで遠くない場所のようだ。


「これいいかもね!」


 それは水の上を移動したりする絶叫系だった。

 巨大な海洋生物が出るらしいから少しは怖いと思うが、穂乃果は大丈夫だろうか。


「海をテーマとしてるらしいけど、みんな海洋恐怖症とか無い?」


「私は大丈夫!」


「僕も平気だよ」


 空音と凛兎君は問題無いそうだ。


「私もそっちは大丈夫!」


 穂乃果が笑顔でそう言った。


「じゃあ決まりだね! 行こっか!」


 

 近くまで行くと凄い多くの人が並んでいた。

 1時間待ちだそうだ。

 4人で話していたらあっという間だろう。


「巨大な海洋生物って何だろうね?」


 空音がそう聞いてきた。


「タコとかイカとか?」


「それならしーちゃんが魔法使ってバーベキューできるかもね!」


「何変な事言ってんの!」


 まあ、空音はこのくらい調子に乗ってる方がちょうどいいか。


「海ってね、宇宙よりも謎が多いらしいよ」


 穂乃果がそう言った。


「宇宙よりも?」


「うん。深海について人類はまだ調べる術を持っていないからね」


「確かに水圧の影響で深くまで行けないよね」


「まあ、紫伊香(しいか)の話を聞いてからだと宇宙の方が未知に溢れていると考えるようになったけどね!」


 穂乃果は嬉しそうに笑顔を見せそう言った。


 確かに海も知らない部分が多いが、宇宙は当然のように海より遥かに広い。

 リカネアは複数次元が融合した高次元星であるため、地球からは観測不可能だ。

 もしかしたらそれより上で、リカネア側から観測できない星もあるのだろうか。


「じゃあ、次の方どうぞ!」

 

 色々話しているうちに1時間が経過したようだ。

 私達4人は乗り物に案内された。


 さっきは大勢が乗っていたが、今度は4人乗りらしい。


 シートベルトなどの安全確認をスタッフが行なった。


「それでは良い海の旅を!」


 スタッフの人がそう言うと、動き出した。

 本当に水の上を動いている。どんなアトラクションか楽しみだ。

読んでいただきありがとうございます!


ぜひ、面白い、先を読んでみたいと思っていただけましたら、リアクション、ブックマーク、コメント等していただけると励みになります!

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