↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
前世の記憶を手に入れた女子高生は、終わりを迎える地球で世界と幼馴染のどちらを選ぶ  作者: 茉莉レイ
第二章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

59/71

第59話 原因不明のマナ反応とリフレッシュ

穂乃果(ほのか)〜!」


 私は名前を呼びながら近づいた。


「え? 紫伊香(しいか)? あれ、私何して——」


「大丈夫?!」


 穂乃果が意識を失うように倒れた。

 突然の事で何が起きているのか分からない。

 なぜこんな時間に穂乃果がこの公園にいて、急に気絶してしまったのか。

 そして一番気になるのはさっきのマナ反応だ。

 あれは一体なんだったのか。今は何も感じられない。



「あれ? 私ここで何して——」


 10分程経った後、穂乃果が目を覚ました。


「おはよう穂乃果」


「紫伊香! 私どうなってたの? なんで公園いるのかな?」


 穂乃果の言っている意味が分からなかった。

 これだと自分の意思で公園に来たわけじゃないように聞こえる。


「私が散歩していたら変なマナ反応感じてさ、そしたら穂乃果がここにいて、私も状況よく分からないの」


「マナ反応?」


「魔法を使おうとした時に出る痕跡みたいなのがあって、それをここら辺で感知したの」


「私も今のこの状況がよく分からない」


「もしかしたらだけど、なんかの魔法が作動して、穂乃果がここに飛ばされたとか?」


 可能性としてあるのはそのくらいだろう。

 何かの魔法が誤作動、もしくは意図的に穂乃果をここに飛ばしたと私は考えた。


「何も身に覚えがないんだよね?」


「本当だよ! 私嘘ついてない……」


 穂乃果が泣き出してしまった。

 この頃の穂乃果は泣き虫な面もあったっけ。


「疑ったりしてないよ! 家に送って行くね」


「ありがとう」


「ん?」


 穂乃果が手を繋いできた。

 

「ごめん。怖くて」


「分かった! このまま歩こっか!」


 なんだか可愛いな。姉妹になった気分だ。



 穂乃果の家の前に着いた。

 

「じゃあ、また何かあったら連絡してね!」


「うん! ありがとう! 紫伊香も気をつけて帰ってね!」


「は〜い!」


 穂乃果は私に手を振り、家の中へ入った。


「よし、私も帰ろっと」


 なんだか穂乃果が可愛く見えた。

 これは恋愛的にそう見えるとかではなく、妹や後輩ができた気分だろう。

 無邪気な笑顔を見せ手を振ったり、手を繋いできたりって——


「あ〜可愛い! お姉ちゃんってこんな気分なのかな!」


 私はスキップしながら、家に帰った。



 深夜23時。

 ベッドで横になりながら、(そら)()にメッセージを送った。


『都内に大きなエネルギー反応とかってあったりしない?』


 私が送ってすぐ、返信が返ってきた。


『いきなりだね、確認してみる』


『特には無いよ』


 一瞬で調べられるのか。流石ハッカー様だ。


『分かったありがとう』


『何があったかは教えてくれないの?』


『さっき近くで強力なマナ反応を感知してさ』


『おっけ〜引き続き何かあったら連絡するね』


 空音を仲間に入れて正解だったな。

 とても頼もしい!


『しっかり睡眠は取るんだよ〜』


『私の心配してくれるなんて、しーちゃん優しい〜!』


「もう! すぐふざけるんだから」


 私はそれに対し返信をせず、スマホを閉じた。


 時間を戻してから1ヶ月すら経っていないのに、色々な事が起こり過ぎている。

 毎日こんなの続いてたら、体が持たないな。

 4人で何もかも忘れて遊ぶ予定立てるのがいいかな。


 男女でお出かけなんてした事ないし、1人年齢違うし何がいいんだろ。


「無難に遊園地とか!」


 もしかしたら絶叫系苦手な人がいるかもだから、聞いてみないとだ。

 

 4人のグループトークにメッセージを送った。

 

 穂乃果と(りん)()君とはまた明日学校で会えるし、そこでまた詳しく話すか。


 今日はもう遅いから寝る事にしよう。



 金曜日、いつも通り変わらず教室に着いた。


「おはよう2人とも!」


「おはよう! 紫伊香!」


「おはよう紫伊香さん」


「トーク上でみんな賛成してくれてたみたいだけど、みんな絶叫とか乗れる?」


 朝トークを確認すると全員が同意してくれていた。


「私は大好きだよ! ジェットコースターとか楽しいし!」


「僕は行ったこと無いけど乗れると思う」


「へ〜! じゃあ初挑戦だね!」


「確かに、そうだね!」


 私の言葉に凛兎君は照れながらそう言っていた。


 空音が何も言わず同意してくれたのは少し驚きだった。

 勝手な偏見だけど、ハッカーは常に部屋にこもっていたくて、遊園地とかそういう所が苦手なものだと思っていた。


 よくよく考えれば空音はJKだもんね、きっとそういうの好きなんだ。


「じゃあみんな予定合いそうな日曜に行こっか!」


「私もそれに賛成!」


「僕もそれで大丈夫!」


 よし、これであとは空音に伝えておくだけだ。




 学校が終わった後、4人でいつもの空き地に行き特訓を行なった。

 マナの量を増やしたり、初級魔法を使いこなす練習をしてこの日は解散した。

 

 土曜日は全員完全オフという事にした。

 毎日トレーニングしてもいいけど、休みも取らないとね!



 4人で遊園地に行く前日(土曜日)の夜になった。


 完全オフとは言ったものの、私は結局落ち着かずマナ感知能力を高めるための瞑想を行なった。

 未だにあの日、公園の方から感じたマナの正体が分からない。

 自分の力を過信してはいけない。前世を越えないといけないのだから。

 とは言ってもまだ前世の私にも及ばないだろう。

 抜け落ちている記憶が多く、使える魔法も限られていた。


 時間を戻す前の終焉の日がいつ来るか分からない。

 色々変わってしまった結果、明日にでも起こってしまうかもしれない。

 怖さや、逃げたい気持ちもあるが、これは私がやるべき事なんだ。


「よし! 今日はもう寝よう! 明日は7時集合だね!」


 沢山アトラクションに乗るため、早めに集まる事にした。

 遊園地なんて最後にいつ行ったかな?

 明日は楽しまないと!


 そう思いながらベッドに入った。

読んでいただきありがとうございます!


ぜひ、面白い、先を読んでみたいと思っていただけましたら、リアクション、ブックマーク、コメント等していただけると励みになります!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。