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モブですらない俺が陰の英雄とされて困っています〜魔導科学の暗躍者  作者: 高麗豆腐
〜第二章〜パンドラと2人のイレギュラー
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彗星飛翔

今回、途中で切れていますが明日には次の話を投稿します

『任務完了』ホログラムがそう言い切ると、空中にも関わらず、直下地震に会ったかのようにアメノヒスミノミヤが揺れる。


「ぐっ、一手遅かったか」妨害するためのCode入力が間に合わなかったことを内田は歯噛みする。何故なら、アメノヒスミノミヤに細工できたという事実は、幻葬士本部や支部に知られず、何らかの陰謀の為にテロ組織が細工したということ。そのような真似が出来ると言うことは、相手は幻葬士と敵対する最大にして唯一の組織幻想のケモノで確定している。


ゴゴゴゴゴ  


「ご主人、下を!」コンソールから船の真下の画像が添付されたウインドウを神楽達の前に滑らせる。


「こんな所に島⁉︎しかも、何かの基地⁉︎」アメノヒスミノミヤの真下には、地図には登録されていない島があった。しかも、島を分けるように地面がズレ、中から何かが現れる。


それは、100年前かつて東瀛が日本として作り上げていた叡智の結晶である「機械仕掛けの神」であった。


姿は、古い時代のロボットというより、真ならイメージするのはエヴ◯のような、細い人型のものだった。


「機械仕掛けの神」は島のハッチが開き、光を浴びた。すると装甲から何か耀く粒子が舞う。


ブーブー


「通信障害、しかもレーダーが潰された⁉︎」魔素が高速で吹き荒れる上空でも、地上と同じ性能で使えるアメノヒスミノミヤが誇る通信システム、レーダーが潰されたことに開発者である内田は目を見開き、誰よりも驚いた。


「ご主人様、どうやら粒子は全て超高密度の魔素です‼︎」「はぁ⁉︎それは、不味いぞ。あんなのを使って攻撃や移動されようものならこっちの動力機関にもダメージが出る!」


「機械仕掛けの神」は粒子を背中に纏うように這わせると背部の装甲が変化を起こし、羽のような楕円形の何かが背中に六対生えた。


背中に生えた六対の楕円に粒子を纏わせると「機械仕掛けの神」は音速を超えて飛び出し、アメノヒスミノミヤを揺らした。当然、神風が警告していた魔素の影響が出る。


「内田、被害報告!」「エンジンに凄まじい負荷がかけられた!あと、装甲も魔力過多を起こして自壊しかけている!」「クソッ、戦闘にならなかったとは言え、危険すぎるぞアレは!」


空に消えた「機械仕掛けの神」が飛んでいった方向には、粒子によるものか彗星のように瞬くものが見える。恐らく、彗星のようなものは「機械仕掛けの神」なのだろう。徐々に彗星は上へ上へと登っていった。


一先ずの危機は去ったと察した神楽は、機械に強い内田と気絶している真を起こし、島の調査を行うことを決めた。

(内田、真は目を覚ませると思う?)(正気か?アイツはあのなりだが13だ!出血量は歳から考えればかなり多い!直ぐに働けないぞ!)(答えて)(う、うむ。治療すれば動くことは出来るだろう。幸いにも、アイツは魔力量の関係か細胞の寿命や再生回数が多い。じきに目は覚めるだろう)


「神風、治療室にいる真を起こしてこれる?」「お安い御用です、ご主人様。真様を起こせばよいのですね?」「魔力を渡すよ、それで治療を」「はい、承りました」


ブリッジのシートに押し付けられ、顔を真っ青にしていた琴音が立ち上がり、声を張り上げた。「私も行きます!」「……いってきな」


「あ、あの〜月葉さんや、重傷の桑原も医務室に連れて行ってくれない?」琴音達が医務室に行くのに合わせて、桑原も自身の折れた肋骨の治療を、応急処置でもいいのでしたかった。とはいえ、激痛とGのダメージで満足に体を動かせない、月葉もついて行こうとシートから立っていたので声を、恐る恐るかけた。


恐る恐るかけたのは、単純に月葉の機嫌がかなり悪かったからだ。どれくらいかというと、Pandoraの籠手を着けて、一つ二つと鬼の首をとった時のようにポツリ、ポツリと小さく底冷えする声で呟いていたことだ。


「よーっつ、ん、あぁ、怪我していたっすね了解っす」「おおう、サンキュー」


こうして、総員4人で医務室へと移動することになった。移動する際にふと、琴音は目の前を歩く神風と神楽が読んでいるPandora?について疑問に思っていた。すると、顔に出ていたのか神風が琴音の方にくるりと向き直る。


意を決した琴音は、自分は貴方の名前を知らないことを伝える。


それを聞いた神風は、ふと名乗っていなかったことを思い出した。かなり自然に十二秘奥の任務に溶け込めていたばかりに、自身のことを話すことをすっかり忘れていた。むしろ、よく今まで聞かずに任務を一緒にこなせていたことに少し驚いた。コミュニケーションの為に自身の銘を伝えるため口を開く。


「そういえば、名乗っていませんでしたね。拙はPandoraが一振り、日本刀。銘を神風と言います。気軽に神風とお呼びください」「はい、えーと、名前だけだけど自己紹介をするね、私の名前は有原 琴音。名前で気軽に呼んでくれればいいかな」「じゃあ、俺も名乗っておくか、俺は桑原 悠太だ。桑原だろうと悠太でもどっちでも良いぞ」「私は月葉 七海って言うっす。桑原のやろうと同じようにどっちでも良いっすよ。あ、公私は分けて欲しいっすね。会議とかなら基本月葉でお願いするっす」「分かりました。琴音様に、桑原さん、月葉さまですね」


互いに名乗った琴音達は次に、Pandoraである神風に自分たちが手に入れたPandoraについて改めて教えて貰えないかと頼んだ。

 

「同胞の事ですね。全然構いませんよ」当然のように快諾した神風。神風としては、久しぶりというか100年ぶりの他の存在との会話だ。むしろ自分が武器としてではなく別の事で頼られているのが嬉しかった。


「じゃあ、この鬼道集の人型幻影が使っていた巻物?みたいなものなんですけど……」腰に括り付けていた巻物と御札、そして苦無を取り出して質問を始める。


久しぶりに見たPandoraに神風も、ほぅ、と息を漏らした。「それは、陰陽師、今の言い方を聞くに鬼道集というようですが彼らのために作られたものなんですが……失敗作みたいな物です。魔法を使って自律させる魔力の人形なんですが……肝心の魔力消費をPandoraだけで補えず、御札に魔力を貯めてここぞという時に使うんですが……琴音様の規格外の魔力なら大丈夫そうですね。苦無は属性変換に使いますが……琴音様、失礼ですが特異体質ではいらっしゃったりは?」神風から、聞かれるとは思っても見なかった特異体質という言葉を突きつけられ一瞬、琴音はこの場から逃げ出したくなった。だが、バレた訳ではないのを理解した琴音は短く「いえ」とだけ答えた。

 

「良かったです、それならば普通に使うことが出来ます。属性変換した魔力は御札に貯めて、特殊な式神に出来ます。」



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