表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
モブですらない俺が陰の英雄とされて困っています〜魔導科学の暗躍者  作者: 高麗豆腐
〜第二章〜パンドラと2人のイレギュラー
55/69

主人公サイド 入学の影にいる特務部隊

少し、未来の話です。

俺がこの春から通うことになる魔法学園(高校部)の授業形式は、一般的な学校と比べれば特殊である。


 午前中には一般教養を含む必須科目を行い、午後に応用科目という選択授業を受けることが出来る。また驚くことに、応用科目も必須科目も、進級や卒業に必須な単位ではない。もし必須科目の単位を落としても、幻葬士単位を得れば卒業できる。また幻葬士単位を落としても逆に必須科目の単位をもっていれば次の学年に進級、或いは卒業は出来るシステムだ。


「だからといって必須科目をおろそかにする理由にはならない。なぜなら幻葬士単位を得るのは難しいからだ」


 そう教師は言いながら、ホワイトボードに25という数字を書く。

「これは、一般的にうちの学校から即戦力として、幻葬士単位を取ることができる人間の数だ。何故なら幻葬士単位を取るのには、実技、戦略など学力だけではどうしようもならないものが出てくる。それをクリア出来ない人間が普通だ。だから、君たちは自分のためにも必須科目はしっかりと取るように!」

 

隣にて、先生の話を聞くべき幼馴染は、ぐーぐーと擬音を付けるのが相応しいほど熟睡している。


「三年卒業時に25の生徒は、約5パーセントだ。つまり2クラスから1人の生徒しか選ばれてはいない」


 さて、俺はどうするべきか……師匠は平穏に過ごしておけと言っていたし、ゆっくりと高校生らしい生活を送ろう。


「初めから研究者になるつもりの者であれば、幻葬士を目指さない事もある。しかし私は研究者になるとしても、幻葬士は目指すべきだと思う。なぜなら幻葬士はこちらで研究しているだけでは得らことが出来ないも、エレメントの素質をたくさん得られるからな」


 そう言って教師はペンを置いて生徒達を見回す。

「まあ、要するにどちらもこなしておけと言うことだ。理想はどちらも合格点に達することだ。就職の際に超絶役立つからな。ああ、即A級幻葬士に、もしくは、東瀛国近衛師団に入りたければどちらも達成していなければならないからな。注意ておけよ」


 俺は壁(窓)により掛かりながら、ちらりと幼馴染の顔をのぞき見る。いつ見ても顔は美少女の顔だ。普段なら気付く幼馴染は俺の視線にも気がつかないくらい、真剣に眠りこけていた。


「さて、君たちはこのダンジョンに入る前に、東瀛が管理している初心者向け領域に入ってもらう」

 

最近発見された領域……初心者向け領域は、全11層の小さいもので、出てくる幻影も弱いものだけだ。普通に攻略するならば10層で終了だが、ある条件を満たせばエクストラ階層である11層が解放される。何せ、十二秘奥という最高戦力を集めた特務部隊が偶然発見したらしいからな。最近、Pandoraを見つけたことや新しいランクの装備を造る等、実績を考えると本当に、恐ろしい部隊だ。


「領域に入るのは入学式から5日後だ。詳しい準備については後日連絡する。怪我の覚悟だけはしておけ」

 

そういえば特務部隊は、十二秘奥という名前だけがA級幻葬士に知られている。その活躍は今のようなものや、荒唐無稽な噂になるようながどれも不明瞭なものが大半だ。


まぁ、特務だからと言えばそれまでだが、Pandoraや新装備が関わっているとなると個人的に少し疑問の解決のために調査が必要かもしれない。


と、考えを巡らせていると、説明会の終わりを告げるチャイムがスピーカーから鳴り響く。今日はこの後に体力測定があったはずだ。

 

幼馴染はまだ眠っている。いい加減起こすか。

「おい、起きろよ」

「うーん、変態……」


……眠って叱れられればいいな。アホだし。放っておくことを決めた俺はパイプ椅子から立ち上がり、話で動かせなかった体を少しだけ伸ばす。


「んー、よし」


さて、体力測定と言えども、幻葬士として本気を出すわけにはいかないな。

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ