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モブですらない俺が陰の英雄とされて困っています〜魔導科学の暗躍者  作者: 高麗豆腐
〜第二章〜パンドラと2人のイレギュラー
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月葉サイド

龍の生み出した竜巻によって吹き飛ばされた月葉だったが、彼女は戦場でも活躍してきたオペレーターだった。戦闘能力は、桑原や召喚魔導を本気で使う琴音と比べれば、弱い。が、彼女は実際のところ世界でも稀有なS級幻葬士だ。十二秘奥にされたのは単純にオペレーターとしての能力とその戦闘能力が由来だ。


むしろ、13歳という中学生で世界トップクラスの能力者になっている真とそれに近づいている琴音がヤバいのだが。


閑話休題。


吹き飛ばされる直前に、自分の周りには誰もいなかったのを見ていた月葉は2人で同じ方向に飛ばされていた内田と真の方へと視線を向ける。


元いた方への道を戻らないのは龍がいる可能性があるからだ。


幸いなことに、自分の怪我はかすり傷でなおかつ装備には傷が殆ど入っていない。通信回路を作り変えられるオペレーター専用のインカムも持っている。これがある以上は誰かしらとは合流することが出来るだろうと歩み始める。


しかし、吹き飛ばされた距離はかなりのものだとは言え、5分程歩いても全くと言っていいほど構築した回路が通信を拾う様子はない。


龍や、知性を持つ存在がいたら危険だがやむを得ず、地面に十二秘奥共通の印をつけて先に進む。


5分ほど進めば印をつけてまた進む。


それを3回ほど繰り返すが、周囲の景色は変われども回路は通信を拾う気配すら見せない。挙げ句、周囲の景色が変わっているにもか()()()()の誰かが通った形跡は無い。


()()()通った印は有るのにだ。

印を観察する。自分たちと使うものにそっくりだが違いがあった。それは自分の席次を示す部分だ。もし一眼見たら、全てが同じようになっている。が、実際のところ印の深さが違っているのだ。そこが平坦だった。


振り返るとそこには

「やー、最悪っす。ほんと」


策にかかった哀れな月葉という存在を嘲笑う鬼武者の姿があった。

策に気づいた月葉に対してニンマリと気色悪い笑みを浮かべた。


思わぬところで虫唾が走った。


「悪いんですけど、どいて下さい」

鬼武者が構えをとろうとする瞬間に飛び込み鳩尾に当たる部分に衝撃が貫通する拳打ち込む。


シャラン


拳を打ち込まれた鬼武者は、微塵も揺らがず刀を惚れ惚れするような技量で鞘から抜き出した。


「ぞnoでいどが?」


ゾワリと月葉の背中に冷や汗が流れる。


「ごぢらの一撃を受げるがヨい」

言い終わった直後、数メートル離れていた距離を予備動作なしに目の前へと移動し首を掴もうと籠手に覆われた手を伸ばしていた。

 

「amaい!」

振り払うためのに振るった拳を逸らして躱され腕を掴まれる。


「Leぁあ!」

そのまま巴投げを決められろくに受け身が取れず地面に叩きつけられた。


「ぐがぁ」


内臓を傷つけたらしく月葉の口から熱いものが溢れた。

 

「ケフ、凄まじいわね」

凄まじい反射に思わず月葉の方からは称賛の声が漏れた。


鬼武者は何も言わず、ただ「かかってこい」と手を招いた。


「覚悟して‼︎」


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