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モブですらない俺が陰の英雄とされて困っています〜魔導科学の暗躍者  作者: 高麗豆腐
〜第二章〜パンドラと2人のイレギュラー
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龍との戦い

「これなら、どうだ⁉︎」

鎖の迷宮(チェイン・クノッソス)》を発動させた真が鎖とエアロブレードを同時にを放つ。


「GURAAA」龍は竜巻を具現化したとも言える凄まじい暴風刃で真の攻撃を迎え撃つ。


ガギン

パキン


互いの刃は両者の間で、狂飆となって吹き荒れる。もし、そこに飛び込もうものなら即座にバラバラに分解されてしまうほどだ。


「弾幕合戦といくか?」

龍は暴風刃の他に、水刃を繰り出す。対する真は鎖を出しさらに、魔導を鎖から使い、縦横無尽に駆け続けながら応酬を繰り返す。 


その間も、飛んでくる一部の刃を神楽達は避けながら、龍に一撃を加えようとする。


魔導の暴風域の中で、神楽は内田とインカムを使い作戦を立て反撃の一手を構築しようとする。


(うっちーどうする?)(あの暴風域に突っ込んで行くのは危険なんてものじゃ無い。だが、蟻も這い出る隙間も無いなら、俺達がこじ開けて桑原の狙撃を通せば良い)(そうだね。月葉!!)


「了解、桑原とっとと狙撃用意しろ!!」インカムを先の戦いで破壊されていた桑原に月葉が大声で指示を伝える。


「ああ」

特に遠距離を狙える桑原は真に集中しているこのタイミングが最大のチャンス。……全く、責任重大。役に立って無かった俺が先輩として外すわけには行かないなァ⁉︎


「《身体強化 鷹の目(ホークアイ)》」


(第三席、そのまま弾幕を貼り続けて下さい。アイツがその隙を狙います)真剣な月葉が真に指示を伝える。


直後、真は鎖の配置を入れ替える。あまりの早技に対応が追いつかなかった龍を僅か、コンマ数秒とも言えるが体制を崩し怯ませる。その間も魔導は吹き荒れていた。


パァン


「流石、桑原さん」


しかし、怯んだ際に生まれた僅かな隙を桑原が撃った一つの弾丸が龍を空中に縫い止めた。

 「GAaaaaaa」

龍は眼を撃ち抜かれたようで、空中でのたうち回った。


「不味い」

余りの、暴れ方に空中に張った鎖がぶつかり千切れる。何本か千切った龍は徐々に冷静さを取り戻してしまい体制を整えてしまった。


本来のあるべき眼は片方弾丸によって穿たれており痛々しい傷が出来ていた。ただ、幻影らしく血ではなく赫い粒子のようなものが傷からは漏れていた。


冷静さを取り戻した龍の隻眼には、確かな理性からくる怒りを湛えていた。

「RUaaaaaa」

龍の隻眼が爛々と輝いた。


次の瞬間、龍が空を電光石火もかくやの速度で駆け抜けた。


ズバァン


「ぐぁっ」「晃誠さん⁉︎」内田をソニックブームが強かに打ちつけ戦線を離脱させた。


「ソニックブームか!」「桑原急いで撃ち落とせない⁉︎」「弾が弾かれる、無理だ‼︎」「冗談キツイな」

各々が自分の魔導を使い、最低限の防御体制を整えようとする。


真は襲いくるソニックブームを防ぐため、風塵魔導を解除して防御のために鎖を鏡のように隈なく張りつめ、地面に鎖を3本張り自身が飛ばされるのを防ごうとする。


「RUooo!」

が、それを龍は見越していたのか鎖の継ぎ目に、音速の飛行を続けながら暴風刃が飛び込んできた。


パキン


「なっ⁉︎」

拙い、そう思った時には遅すぎた。龍が俺たちを囲うように飛行を続ける。内田さんを除いた全員が囲われてしまった。


「GoOaaAAA」

そして囲われ続けた場所に、竜巻が生み出された。中に取り込んだものを切り刻む風の刃が俺たちを襲った。が、こちらも最低限の防御はしていたおかげで、少しの切り傷になるように防御を続けた。

そして、一際大きな風刃を防ぎ、竜巻から脱出に成功した瞬間、竜巻が爆ぜた。

爆ぜた竜巻は四方に琴音達を吹き飛ばした、当然、外にいた俺と内田さんも風に飲み込まれ俺たちは四方に飛ばされた。


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