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モブですらない俺が陰の英雄とされて困っています〜魔導科学の暗躍者  作者: 高麗豆腐
〜第一章〜ゲーム開始前の世界とA級幻葬士
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ゲームでは知られなかった戦い その2

今回はかなり短いです、すみません。

 「……其は鎖、其が縛りしは数多の因果 故に産まれし鏡が如くの鎖の間 我が果ては神の鎖に縛られる 《鎖ノ迷宮チェイン・クノッソス》」


 「これは⁉︎」女の驚愕の声が響いた。


 鎖は縦横無尽に動いては、女が動けなくなるように動き続ける。余りの速さになすすべなく捉えられる。さながら、それはキリストの処刑のように磔にされていた。


 「なんですか、この程度だったのですか……」


 だが、手足が鎖で縛られた女の言葉と同時に再び閃光が迸り磔にしていた鎖がバラバラになる。


 女としては、この程度で終わることに期待外れであり、残念と言わんばかりの表情で刃を真に対して振るった。


 ギャキィン


 再び女の刀が弾かれた。

 

 今度は真の隣にいつの間にか浮いていた鎖が攻撃を防いでいた。


 「借りは返すさ《迷宮始動》」


 真が魔導のトリガーになる言葉を紡ぐ。それにより鎖ノ迷宮によって作られた全ての鎖が周囲を覆い尽くした。


 「ここは今から俺が支配する迷宮だ。物量で圧殺されろ《後述発動(コマンド)》《十二ノ形 三ノ形》」


 真の言葉に呼応し魔導が発動される。


 鎖が獅子の牙のような鋲をつけ空中に浮かび、九つに分かれた。


 そして、それぞれが音速を超えた速さで女へと空を駆ける。


 「ッ⁉︎」


 今までとは形を変えた攻撃に対応しきれず僅かな傷を女が負う。


 「趣旨を変えるとはその魔導便利ですねー」


 「何を言っている、まだ始まりだ」


 剣撃と鎖の嵐が互いに互いを削り合いながら二人の間で火花と紅の華を咲かせる。


 「ッ《迷宮壁》《連鎖》」「はあ…《限定(リミット)限界解除(オーバーブレイク)》」

 戦いはそのまま続く。


 そして最後まで立っていたのは両者だった。


 互いに互いの攻撃を受けたその身体は己の血によって紅に染まっている。


 「はぁはぁゴフッ」「ゴホッ、ケホ」


 まさしく満身創痍。だが、互いに次こそコイツを仕留める為にその身体を動かす。


 「《迷宮崩ら》」

 「死ね、千剣ら」


 「第三席まだ生きていますか⁉︎」 (あー、やべえ、七海の声が聞こえてくるとかこれ死ぬやつじゃね。ここで死ぬのは嫌だからな……しゃーない治癒暗器使うか)プシュ「勝手に、人を、殺すな」


 「……!」「ボス……です、ね」「総員、守備配置に付け」


 そこに、互いの組織の仲間が集まってきていた。「随分と派手にやられたな」「申し訳あ」「その言葉は必要ない、お前並みの強さだっただけだ、お前達、此処は廃棄し帰還する」「ハッ、了解であります」


 七海は真に最低限の応急処置を受けさせる。だがその傷の数、深さは治癒暗器を使っているにしろ尋常ではなかった。

 「第三席を運んで、早く!」「酷い出血だな」「この状態でなんで死なないんだ?」「《止血鎖》」「第三席⁉︎」「ここは退くぞ、俺の意識も、そろそろヤバい」「いいわね?総員厳戒態勢を維持し、そのまま撤退‼︎」


 こうして、ゲームでは知られない戦いが終わった。


 両方とも撤退命令を聞き入れ撤退していく。

 

 「次はやる」

 「次こそはやります」


 血に濡れた二人の呟きは荒野へと変わってしまった平野の風に運ばれて消えた。


 

 

次回は主人公の視点が入ります。


なので真の視点は次々回になります。


ご理解の程お願いします。

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