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心臓に星辰を  作者: 伊藤
星宿者
3/4

3.学校生活

読んでくれると嬉しいです!

 気がつくと、俺は布団の上で倒れていた。

 周りから見れば、ただ寝相が悪いだけに見えただろう。

(……助かったのか)

 あの不審者たちは、すでに片付けてある。

 なら、今は――沖縄を満喫するしかない。

 この宿は三人一部屋だ。

 俺は、同室の二人とできるだけ仲良くするつもりだった。

 一人は、斎藤祐(さいとうゆう)

 昨日話しかけてみたところ、偶然同じゲームをやってい

 て、すぐに打ち解けることができた。

 だが、もう一人――村井陽翔(むらいはると)は違った。

 話しかけても、どこか上の空で反応が薄い。

 会話も噛み合わず、距離は一向に縮まらなかった。

(なんなんだ、あいつ……)

 結局、観光の間に仲良くなれたのは斎藤だけだった。

 そして、数日後。

 沖縄での研修旅行は終わり、俺たちは学校へ戻ってきた。

 放課後、俺は図書館にいた。

 あのとき聞いた言葉――

「星奪者取締機関」

 それを調べるためだ。

 だが、出てきたのは曖昧な情報ばかりだった。

 名前の通り、星奪者を取り締まる組織らしいという程度。

 さらに気になっていることがある。

 ――「これで三つ目だ」

 裏路地で、あの男が言っていた言葉だ。

 三つ目。

 おそらく、星殻の数だろう。

 だが、星宿者は一億人に一人しかいない。

 それを三人も殺しているとは、到底思えない。

 考えれば考えるほど、分からなくなる。

 そのとき、ふと頭に浮かんだのは――あの教師だった。

 やけに陰謀論じみた話をする、歴史の先生。

 俺は試しに聞いてみた。

「星宿者ってほとんどいないのにどうして星奪者なんて存在するんですか?

それに星殻を持ってる人って……やっぱり、星宿者を殺してるんですか?」

 先生は、少しだけ考えてから答えた。

「……星宿者はな、誰も“殺したことがない”んだよ」

「え?」

「少なくとも、記録上はな。だから――何かを得られるかどうかも、本当は分かっていない」

……やっぱり、この人はおかしい。

 そう結論づけて、俺はそれ以上聞くのをやめた。

(自分で調べた方が早いな)

 図書館の資料に目を落とす。

 だが、そのとき。

 ――視線を感じた。

 顔を上げると、そこには。

 村井陽翔が、こちらをじっと見ていた。

読んでくださり、ありがとうございます。アドバイスなどあったらください!

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