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心臓に星辰を  作者: 伊藤
星宿者
2/4

2.入学式終了

2話目です。主人公は星の魔法が使えます。

 俺は星橋渡。高校一年生。

 昨日――命を狙われた。

 それでも今は、できるだけ気にしないようにしている。

 警戒はするが、普通の高校生活も楽しみたい。

 そして今日は、研修旅行で沖縄に来ていた。

 飛行機を降り、空港に到着する。

 少し気が緩んだのか、急にトイレに行きたくなり、列

 を外れた。

 用を済ませて戻ると――

 誰もいなかった。

「……は?」

 辺りを見回すが、クラスの姿はどこにもない。

 完全に迷子だ。

 そのとき、視界の端に見覚えのある男が映る。

(あいつ……昨日の)

 なぜ、ここにいる。

 嫌な予感がして、俺は急いで外へ向かった。

 先生たちと合流しようと考えた、その瞬間――

 外に出たところで、数人に囲まれた。

「お前はもう終わりだ」

 低い声が響く。

「ここで能力を使うか?」

「周りに星宿者だとバレてもいいのか?」

 逃げ場はない。

 完全に、詰んだ――そう思った瞬間。

「動くな」

 鋭い声と同時に、空気が張り詰める。

 次の瞬間、不審者たちの体が一斉に拘束された。

 いつの間にか、一人の人物が立っている。

「私は星奪者取締機関(せいだつしゃとりしまりきかん)の者だ」

 淡々とした口調だった。

 だが俺は、その言葉の意味を理解する余裕もなかっ

 た。

 ――危険だ。

 そう直感し、俺はその場から走り出していた。

 しばらくして、ようやく先生たちの姿が見える。

 なんとか合流することができた。

 その後は観光が続き、やがて宿に到着する。

 疲れもあって、俺はすぐに眠りについた。

 ――だが、夜。

 物音で目が覚めた。

 静まり返った部屋。

 周りの皆は眠っている。

 その中に――いた。

 昨日の連中と同じ、異様な気配。

(またかよ……)

 俺は音を立てないように立ち上がる。

 小さく息を吸い、力を引き出す。

 掌の上に、極小の“星”を生成する。

 それは熱と光を帯び、静かに脈動していた。

「……消えろ」

 次の瞬間、それを不審者に叩きつける。

 閃光。衝撃。

 爆発は最小限に抑えたが、それでも威力は十分だっ

 た。

 不審者はその場に崩れ落ち、動かなくなる。

 俺はすぐにそいつを外へ運び出した。

 ……終わった。

 そう思った瞬間、全身の力が抜ける。

(やばい、使いすぎた……)

 視界が揺れる。

「やはり星宿者か」

 廊下の奥で、誰かが呟いた声がした。

 そのまま俺は、床に倒れ込んだ。

お読みいただきありがとうございます。アドバイスなどがあったら書いてもらえると大変嬉しいです!

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