新ヒロイン登場
俺は夢を見ていた。
小さな俺はテレビの前に座ってテレビを見ている。その横で、俺の両親は微笑んでいる。この時の俺はそんななんでもないようないつまでも続くと思っていた。
それから少し大きくなった俺はまたテレビを見ていた。しかし、先程とは異なり隣に両親はいない。少しすると疲れた顔をして両親が戻ってきた。だが、俺の方を見るとすぐに笑顔になり俺に話しかけてくる。
両親が叫んでいる。ニゲロ、ニゲロと。これはそうだ、あの事故が起きた時の記憶。確か家に……
俺の頭にノイズが走る。
そうだ、火事だ。火事になって両親は死んだ。そして俺はその後先生に引き取られたんだ。あの院長さんに……
「ん?」
(なんだこの柔らかい感触は?)
目覚めて気づいたが、俺の頭は柔らかい感触に包まれている。
……なんだこの状況は?
俺は上半身裸になってベットに寝ている。それはいい。それはいいとして一つ問題がある。俺は今白い髪で見た目が10才くらいの女の子に頭を抱きしめられている。
コレはたから見たらただの変態じゃん。
俺はどうにか女の子から離れようとするががっちり掴まれており、なかなか外れない。
そんなこんなしているうちに
「ん〜。んっ。あっ、お兄ちゃん起きたの。」
女の子は目が覚めたらしく、俺の方を見ながらそう言った。
「いや、待って。お兄ちゃん?」
「ん?お兄ちゃんはお兄ちゃんなの。」
可愛らしく首をかしげながらそういう。
「おはよう、お兄ちゃん。」
「う、うん。おはよう。ところで君は?」
とりあえず挨拶をしてから尋ねる。
「クーア。」
「クーアちゃんって言うんだ。俺は光田。」
俺も名前を告げて改めてクーアを見た。
クーアはセミロングの白い髪に紅い瞳。肌は驚くほど白い。アルビノとかいうやつかな?身長は140センチくらいだと思う。思わず守りたくなるような可愛さだ。
「コータお兄ちゃん?コータお兄ちゃん‼︎」
「うわっ⁉︎」
クーアは俺の名前を繰り返すと俺に抱きついてきた。高鳴る胸の鼓動に気づく俺。
(いやいや、俺はロリコンなんかじゃないからね。)
内心言い訳を始める俺だがクーアから離れることはしない。
「ようやく起きたん……」
「あっ。」
「?」
部屋の扉のところでは15、6歳の少女がこちらを見たまま固まっている。俺はマズイと思ったがクーアは首を傾げるだけだった。
「お母さーーーーん!ロリコン‼︎」
「何⁉︎ロリコンだって⁉︎」
大声が飛び交う。
「誤解だよーーーーーー!」
俺の声がむなしく響き渡る。
……クーアに抱きつかれたままだったが。




