俺のネックレス凄いな!
今俺の目の前にはネックレスがある。
白と黒のチェーンの先には真っ黒な宝石のような六角形ものがあり、その宝石?の真ん中はにはこれまた三角形の白い宝石らしきものが埋め込まれている。
「こりゃ驚いた。まさか俺の作った武器がこんなことになるとは…いや、あれだけの魔力なら何が起きても不思議じゃねぇな。坊主おめえは気づいていねぇかもしんねぇがその魔力量は異常だぞ。幸いにもこの建物が放出された魔力を外に漏らさず吸収したみてぇだから外のやつらには気づかれてねぇはずだ。」
「建物が吸収した?」
「おめえはこの建物から力を感じるって言ったな。あれはあながち間違っていねぇ。この武器屋はある人からもらったものでな、溢れた魔力を吸収しその魔力で上の商品やらここらへんにある素材を最高の状態にしておくっていう効果があるんだ。そんなことよりそのネックレスだ。そりゃいったいなんだ?」
俺はガラハドさんの話を聞きながらネックレスを調べていたが特になにも見つからなかった。
「分かんないな。とりあえず身につけとけばいっか。」
俺はそのネックレスを付けてみた。すると不思議なことに全身に魔力がみなぎってきた。
「どうした?」
俺の動きが止まったから不思議に思ったのかガラハドさんが俺に聞いてくる。
「いえ、なんかこのネックレスをしてから魔力が溢れてくるんです。さっき使った魔力の一割くらいは既に回復しています。」
「もしかしたらそれが特殊効果かもな。うーん、魔力回復のネックレスか…ま、悪くねぇか。にしてもこの俺の武器をネックレスにしちまう奴が出るなんてな。」
ガラハドさんはそう言ってガハハと笑っている。
俺はふとあることを試してみたくなった。
「ガラハドさん、このネックレスに魔力を込めたらどうなりますかね?」
「ん、そりゃ何も起きねぇだ…いや、そのネックレスもしかしたら…」
ガラハドさんは何かを考え始めたので俺はネックレスに魔力を込めた。すると…
「うわっ⁉︎」
俺の目の前でネックレスがさっきの刀になった。
驚いた俺が刀を落とすと刀は光になって俺の首元に集まり再びネックレスになった。
「どうやらちゃんと武器にもなるようだな。今日は貴重な体験をさせてもらった。ありがとな。ここで起きたことは誰にも言わねぇから安心しな。」
ネックレスの性能に驚いて固まっている俺を置いてガラハドさんは話をすすめていく。
ようやくその硬直から立ち直った俺はガラハドさんに礼を言った。
「ありかどうございました。まさかこんな武器を作ってもらえるなんて…」
「俺としても驚きだがな。ま、喜んでもらえてなによりだ。それの代金については気にすんな。今日の不思議体験が代金の代わりだ。ああでも、たまにはその武器のメンテをさせてくれると嬉しいがな」
「はい、その時はよろしくお願いします。それじゃあ、俺はこれで。」
再度お礼を言うと俺は〈旅する武器屋〉をあとにした。
外に出ると辺りはもう真っ暗だった。エリーが心配するといけないと俺は急ぎ足でエリーの家へと帰った。
家に帰るとエリーが夕飯を作って待っていた。
「おそいですよ。早くしないと料理冷めちゃうじゃないですか。」
「ごめんごめん。今手を洗ってくるから待ってて。」
「しょうがないですね。早くして下さいよ。」
俺は急いで手を洗って、エリーと夕食を食べた。昼を食べていなかったせいか、腹が減っていたのでおかわりをするとエリーは嬉しそうに笑った。
夕食が終わって風呂も上がりくつろいでいるとエリーが俺に話しかけてきた
「そう言えばギルドマスターからの指名依頼にはいつ行くんですか?」
「明日にでも行こうと思ってるけど?」
「なら指名依頼について話しとかないとですね。あっ、でも私まだお風呂に入ってないのでお風呂からあがってからでもいいですか。」
「ああ、もちろん。ゆっくりしてきていいよ。」
「の、覗いたら怒りますからね。」
そう言ってエリーは風呂場に行った。
余談だが俺はエリーが風呂からあがってくるまでずっとそわそわしたままだった。
やはり女の子と2人っきりはまずい。何かの拍子に間違いが起きないとは限らないし…明日の依頼を達成して早くランクを上げて宿屋に泊まろう。
改めてそう決心する俺なのであった。




