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森の魔女
「穴の村とは?」
俺はロダにそう尋ねる。
「山に穴を掘って鉱石を集める為の村だ」
なるほど。その村の男達をダダが連れ去ったのか?
「ダダならやるだろうな。あいつは他人のものが好きだからな」
ロダがそう言うと女達は怒りをあらわにする。
「他人事みたいに言うな!」
「お前達がダダだと言っているのは、俺の母のロダだ。間違っているぞ」
俺は胸ぐらを掴まれている女とまだ立てない女にそう伝えた。
「え!? ロダ? あの森の魔女!??」
え? 何だそれ?
「いや! 森の魔女がなぜこのダダの町にいる! ダダの事を嫌っていると言うじゃないか!」
それはあっている。
「それはそうだが、今日は用事があったから仕方なくだ」
「信じられるか!」
まあな。
「まあ、信じる信じないは自由だが、もしその森の魔女だったらどうする」
俺の問いに胸ぐらを掴まれている女の血の気が引いて行く。
「森の魔女には逆らうな、そう、教えられた、が、え、本当に?」
俺はゆっくりと頷いた。




