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袋の穴
町にある店はそんなに多くはない。それでも村にはそもそも店がないので、町の店にはそれなりの人が集まってくる。
「ダダ様がおられた」
「珍しい」
とすれ違う者達が話している。恐らくロダを見たのだろう。俺はその噂をしている者達がやって来た方に向かう。
通りにある店の中でランプを売っていそうな店を探すだけ。そう思って気を抜いて歩いていた俺にそれはいきなり起こった。
ボサ
それは大きな袋だった。頭から袋を被せられ、そしてその上から縛られ、そして抱えられた俺は何者かに運ばれた。
何だ? 誘拐か?
俺を誘拐してどうするんだ? と思いながら少し暴れてみると、運んでいた者は簡単に俺を落とした。
落とすのか。
そう思いながら何とか立ち上がる。袋を被されたまま。
穴があるな。
袋をズラして穴から外を見ると、俺を運んでいた者が倒れている。
打ち所が悪かったのか?
運のないその男を見ながら俺は緩んだ袋を脱ぎ捨てた。




