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犬勇者  作者: 吉行 ヤマト
2504/2519

墓かもな

屋敷の上の階から声をかけて来た者を見上げる。そこには女が窓から顔を出していた。そこで俺はその女にやって来た理由を説明すると、直ぐにダダの所に案内してくれた。


「珍しいな」


ダダは俺を抱き上げると膝の上に置き、俺の体をまさぐりながらそう言った。


相手の体しか求めていない場合は、そうなるよな。


俺は逆の立場を想像しながら、会いに来た理由を再度説明する。


「地下の通路? あんな所に?」


ダダは少し考えてから答える。


「墓かもな」


「墓?」


「遥か昔にこの地にあった帝国のな」


「帝国があったのか?」


「おとぎ話だ」


「なるほど」


「準備ができたら直ぐに行く」


ダダは俺を強く抱きしめて、奥の部屋へと俺を連れて行く。そして俺は軽く抱かれた。


これも準備の1つなのか?


ダダを残して屋敷を出た俺はロダを探して町に向かった。

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