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村人転生~最強のスローライフ  作者: タカハシあん
聖国編

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1850/1852

1850 シアタールーム

 なかなか立派なシアタールームだった。


 ……ここ部屋、何LDKなんや……?


「エリナさん。どうしました?」


 創造主なのにさん呼びなんだ。なんかの設定かな?


「大草原の小さな家ってあったでござるか? アメリカドラマだが」


「それなら……ここですね」


 なんかVHSが収まった棚がガシャンコガシャンコ動いてカセットが飛び出して来た。どんな理屈?


「便利ではあるが、探す楽しみがねーな」


 そういや、レンタル店で無駄に一時間くらい探索していたことがあったけな~。前世のオレ、暇か! 


「これは隠しコマンドなので思う存分探してもらっても構いませんよ」


 ファ○コンかな? 上上下下右左右左ABとか?


「そ、そうかい。ありがとな」


「いえいえ。なにがあれば呼んでください。隣でレンタル店をやっておりますので」


「やってんのかい! 誰を相手にやってんだよ!」


「マンションの住人たちに好評ですよ」


 もうマンションって言ってんじゃん! ダンジョンじゃないじゃん!


「ほんと、カオスなところだよ。なんかマンション内でどんなドラマが起こっているか気になってきたよ!」


 人間がいないからヒューマンドラマにならないのが笑っちゃうけど!


「アハハ。まさに異世界のホーンデットなマンションでござるな」


 なんで笑ってられてんの? ダンジョンジョークだと思ってんの? まったく笑えねーよ!


「──あ、ベー様、ここにいたんですね」


 幽霊子さんが現れた。主役登場ってか? ほんと、笑えねーよ!


「そう言えば、うちって幽霊がいなかったでござるな」


「リッチも立派な幽霊だよ!」


 自分がなんなのか忘れんなや!


「それもそいでござったな。未だにリッチがなんなのかわからんでござるよ。アハハ」


 自分を全否定だな。まあ、こんなトンチキなリッチが……いたな。地竜の背中にも……。


「もうイイよ。静かに観るから出てってくれよ」


「R18はあっちにあるでござるよ」


 お前のとーちゃん、R18も集めてたんかい! 娘に知られてんじゃん! いや、オレは観ないけどな! 


「全年齢スローライフにイヤらしいもん出してくんなや!」


「いや、ホラームービーをR18にしているだけでござる。父君、そういうの厳しかったので」


「紛らわしいんだよ! でも、ホラーはちょっと観たい」


 13日の金曜日とか好きでした!


「……お前んち、なんなんだよ……?」


「自分でいうのもなんでござるが、変な家でしたな」


 父親にしてこの娘ありってか? お似合いな父娘だよ!


「はぁ~。観る前から疲れたよ」


「映画ですか? わたしも観たいです。ポップコーンはありますか? キャラメル味を食べてみたいです」


 そんな知識、どこで仕入れてくるのやら。オレは塩ね!


「ヴィどのに取り憑くだけはあるでござるな。ポップコーンはあとで持ってこさせるでござるよ」


 イェーイ! さあ~観ようっと。


 カセットをビデオデッキにイン。大草原の小さな家をご鑑賞~!

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