表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
村人転生~最強のスローライフ  作者: タカハシあん
十歳スタート

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1213/1852

1213 亀

 人魚たち、どんだけ飢えてんだよ。


 黒髪美女の人魚は豊満な肉体(上半身はね)だったが、ここに集まった人魚は男女問わず痩せていた。


「人魚も食わなきゃ痩せるんだな」


 当たり前と言えば当たり前なことではあるんが、豊満な人魚しか見たことないから痩せる姿が違和感でしかねーんだよな。


「ここの人魚さんたち、なにを食べてるんでしょうね?」


 黒髪美女の人魚さんに頼んだのだが、まだ現れない。なにか問題でも出たのかな?


「ベー様。目ぼしい者が四人いましたので交渉を始めます」


「あいよ。了承を得たなら浮き輪で地上に上げてくれ」


「畏まりました」


 ミタさんが交渉している間に転移結界門を設置する。


「あ、クレイン湖にいくから」


 お目付け役のメイドさんに断りを入れて転移バッチを発動。先生の住んでいる湖畔へと転移した。


 先生に挨拶でもと思ったが、確か寝てるはずと思い出して止めた。先生、寝ると何十日もとなるらしいからな。


 結界で道を創り、クレイン湖の湖面を歩いて沖に出る。


 岸から二百メートルほど離れたところに……ってか、あの湖、なんて名前や? まあ、わかるまで人魚の湖と命名しておこう。で、人魚の湖と繋ぐ転移結界門を設置する。


「水の中じゃなくてよろしいんですか? 人魚用ですよね?」


「まあ、そうだが、転移結界門は動かせるからまずは人用だな」


 転移結界門の周りを結界で島にする。


 オレの結界使用範囲、また広がったな。三十六メートルはいったぜ。


「やはり寒いな」


 纏っている結界を解き、今の季節を感じる。


「ってか、オレの格好が季節から外れてんな」


 オレだってTPOや季節に応じた服にしてはいるが、ブルー島が一定の気温だから春の格好のままだった。


「それ以前にベー様は常識から外れてますから」


 幽霊と言う非常識な存在に言われたくねーわ!


 どっちもどっちよ。と、プリッつあんがいたら突っ込まれそうなので反論は控えさせていただきました。


 クレイン湖側の転移結界門を開いて人魚の湖側へと出る。


「便利な能力ですよね」


「まったくだ」


 連結させるために二つの場所に門を設置しなくちゃならんのが手間だが、それは贅沢と言うものか。何千キロと離れたと場所と行き来できるんだからな。


「ベー様。こちらの方々をゼルフィング家で雇いたいと思いますが、よろしいでしょうか?」


 浮き輪にミタさんに連れられて来たのは十四人。家族と思わしき者らが四組。一家丸ごと引き抜いたのかな?


「ああ、イイよ」


 ミタさんが選んだのならオレに異論はねー。万能メイドは見る目もあるからな。

 


「オレはヴィベルファクフィニー・ゼルフィング。あんたらの雇い主だ」


 雇い主で通じるかな? とは思ったが、湖の中にも雇用関係はあるようで、納得……した顔はしてないな。まあ、年齢が年齢だし、見た目も見た目。こんな武装集団を率いてるのは謎すぎて理解できんだろうよ。


「種族の違いはそう気にすることはねー。しっかり働いてくれ腹一杯食わしてやるからよ」


 それは死んでも約束するよ。


「ミタさん。湖の中の話を聞いてくれ」


 我が陣に引き入れたら我が同胞。情報は共有しましょうね、だ。


「畏まりました。それと、仮宅を用意しなければならないのですが、いかがなさいますか?」


 あ、そうだな。いきなり連れてっては辛いか。どこかで慣らす必要があるか……。


 う~ん。どうすっぺ?


「ベー様が箱庭を創ったらいかがです?」


 オレが? 箱庭を?


「前から思ってましたが、ベー様の力と箱庭は同じ力だと思うんですよね。まあ、あんな複雑なのはすぐには無理でしょうけど」


 まあ、オレも同じーーと言うかエネルギーの根元が同じだとは思っていた。が、確かに結界なら環境を創ることは可能……だな。以前捕まえた火竜も小さくして収納鞄で飼ってるし。ってか、エサやってねーや。生きてる?


 ヤベーと慌てて確かめたら辛うじて生きてました。あぶねーあぶねー。餓死させるところだったわ。


 ……餓死させるとか鬼畜にもほどがあるわ……。


「ってか、火竜って亀食うんだっけ?」


 ミュータント亀(的な?)を食うなら亀でも大丈夫なはず?


「この湖って亀いる?」


 人魚さんたちに尋ねてみる。


「あ、はい。います。それが原因で食料危機になりました」


 亀の大発生だったとはね。


「じゃあ、その亀捕って来てくれや」


 初仕事を頼むと、一分もしないで五十センチくらのワニガメ? みたいなのを

捕まえて来た。


「凶悪そうなのがいるんだな」


「こいつは不味い上に繁殖力が高いんです」


 見た目肉食っぽいが、雑食でなんでも食べるそうだ。


「なんて名前?」


「カガボランです」


 また覚え難い名前やな。オレの中ではワニガメでイイや。


「食うかな?」


 小さくした火竜の口に合わせて口元に運ぶと、鼻を鳴らして口を開いたので口の中へと入れてやる。


 しばらくしてバリボリと咀嚼して飲み込んだ。


「竜って咀嚼するんだな」


「ベー様って変なところに着目しますよね。まず亀食べるんだと思いますよ」


 いや、ミュータント亀(的な?)を食べること……知らんか。レイコさん、あのときいなかったし。


 絶食後にイイのかと思いながらもワニガメを与えると、火竜の瞼が開いて火を吹いた。


「おー! さすが竜。元気なこった」


「それで済ませるのがベー様ですよね」


 元気があればそれでよし、だよ。


 元気な火竜を戻し、次のを出してワニガメを食わせ、五匹を元気にさせた。


「火竜でも繁殖させるか」


 火竜はすべてが利用できる。イイ稼ぎになりそうだぜ。


「ミタさん。あいつらに亀を捕らせて来い!」


 ふふ。少ない人件費で大儲けしそうな未来しか見えないぜ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 調教手段:餓死手前まで放置 外道の所業やな
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ