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愛し子な女子高生(リメイク中)  作者: 沽雨ぴえろ
第2章  トリップ編
24/45

閑話*納得 疑問、結局は神様

久々の神様(・∀・)



「おお……コイツ、なかなかやるなぁ!」


「ちょっと、見えないよ!どいてよぉー!!」


「黙ってくれるかな?チナさんがよく見えないし聞こえないんだから」


「…お前たち、静かに、という言葉を知っているのか?」



 白い、ほとんど何もない空間の中。奇妙な服を着た顔の整ったヒトが四人騒いでいる。彼らの傍らには巨大な砂時計。サラサラと砂を下へ落としているが、彼らはそれに見向きもしない。

 彼らが見ているのは───



「ちょっと!重いよ!どいてってば」


「ん?あぁ…ごめんごめん。小さすぎて気づかなかった。乗られたくないならどいて」


「ウルせーっつの!ゆがむだろ!騒ぐなよ」


「お前が言うな。………ほう…?」



 彼らがのぞき込む先は、闇。小さな闇。

 しかしその奥には、何かの風景が見える。…なにか、茶色いものだ。

 凛々しい顔つきをした女が、他の三人を押しのけ前にでる。



「イグリか」


「ってめ、相変わらず馬鹿力…って、は?イグリ?!」


「え、イグリっていった?」


「イグリ?チナちゃん、イグリも懐いたの?!」



 一番小さく、子供の姿をした男──少年と、つり目をした男、さらに優しげな顔をした男が叫ぶ。




「あぁ、イグリだ。……はは」



 女が引きつった笑い声をあげる。優男は闇を覗き込みながら、思っていることを口にする。



「いやぁ、『彼ら』に呼ばれたから、それ相応ことはあると思っていたけど……こうなるとはね」


「凄い凄い!チナちゃん、ウォリアだけじゃなくイグリまで!さすが『彼ら』が選んだだけあるねっ!」



 しかしそこで、つり目の男は渋い顔をした。当然のことながら、まわりの三人は彼に疑問を投げかける。

 男は頭をボリボリと掻きながら、苦々しげに呟く。



「考えても見ろよ。もう完璧、俺らチナに干渉できないぜ」


「?どうして」


「よく考えろって!…もともと、俺らは『アイツら』が選んだやつに深く干渉はできなくなってる。理由はしらねぇがな。……『アイツら』は選んだやつを俺たちが助けるのを嫌う…っつーか、自分たち以外に関わることを嫌う」


「そえ、だったねー、そう言えば…。でも、なんでそれが干渉出来なくなることに繋がるのさ?」



 しかめていた顔をさらにしかめ、男はうんざりしたように言う。



「だから…。自分たち以外に関わることを嫌う『アイツら』が、いまチナの側にいる魔獣たちを見たらどう思うよ?怒り狂うだろ。そこに俺たちが加わって見ろ?……最悪だろ」


「では、チナを奪えばいい。『奴ら』より、私たちの方が強い」



 女がそう言うと、男はぎろりと睨みつけた。いらいらしたように鋭く息を吐く。



「だからよ!俺たちは何でかわかんねぇけど!選ばれたやつに深く干渉は出来ないだろ!!奪うなんてもってのほか!!干渉しまくってるだろがっ!!」


「ぅ……」











「うーん、でもさぁ」












 少年が首を傾げながら男にたずねる。



「何だよ」


「なんで、魔獣たちはチナちゃんの側にいるのかなぁ?」


「……………は?」


「だって、『彼ら』をよく知っている魔獣たちなら、チナちゃんが選ばれたことも知ってるはずでしょ?『彼ら』のことを知っているんなら、チナちゃんに手なんか出さないはずだよ」



 少年の言葉に、三人が息を飲む。確かに、その通りだ。ふつふつと疑問が湧いてくる。



「そ、言われてみると……なぁ」


「不思議だね…気になるな」


「……分からないな」



 三人が口々に疑問を出していると、少年はにっこりと、それはそれは可愛らしく笑った。




「ボクには、そんなこと、どうでも良いけどね」





──面白ければ、なんだっていい。





 まるでそう言ってるかのように、たのしげに『わらい』ながら三人に言うと、一人闇を覗き込んだ。

 二人もつられて頷き、少年の近くに寄りそう。






 一人の男は、苦笑して。




















「やっぱ、玩具だよな。神様って怖ぇー」








 ま、そんな俺も神様だけど。








 ニヤリと笑い、男は三人に混じり、闇の中の世界──チナのいる世界を覗き込んだ。









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