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愛し子な女子高生(リメイク中)  作者: 沽雨ぴえろ
第2章  トリップ編
18/45

襲撃 落下、出会いは唐突!そして狼さん、あなた格好良すぎです!

記憶喪失…ではありません!


今回はみなさまにノアのイケメン度を知ってもらいたくて書きました…!!(≧∇≦)




ぱちっ




「………うん?」



 目を開けると、そこは見慣れない天井。窓の外は暗い…。うん?とチナは首を傾げた。チナは寝るときはノアのお腹で寝る。ベットに寝ているとはどういうことだ。

 チナがもしかしたら危ない状況にあるかもしれない、と理解する前に、部屋のドアが開いた。



キィッ…



「起きたかい?」



 入ってきたのは四十代後半から五十代前半の、初老の女性だった。茶色に所々灰色の混じる髪を団子にしている。

 女性は手に器をもっていた。良い香りが離れたチナの所までかおる。



ぎゅぅうう~



 はっ、として腹を押さえても時すでに遅し。女性は豪快に笑って器をチナに差し出した。



「とりあえずお食べよ。食べたら話をしよう」



 チナは渡された器を両手で抱え、ひたすらに食べ始めた。ノアがここにいたら必ずこう言うだろう。



『危機感のないやつめ』



 全くである。





────────────────


───────────



「それで、どうしてあんなとこにいたんだいお嬢ちゃん」


「あんな、とこ?」



 女性はマリアと名乗った。チナももちろん名前を教える。

 マリアはチナに理由を聞くが、チナには見に覚えがなかった。なんのことを話しているのか、そう思っていると、チナの頭の中に徐々に記憶が浮上してきた。



─ノアー、空飛びたい!


─チナ、またか?今日は新しい食料を見つけたいのだろう?


─んー、そう思ってたけど、今日、スッゴく天気いいでしょ?姿見られちゃいけないんなら、夜でも良いからさ!!お願いノア~!!



 そうして、結局ノアが折れて、夜の空中散歩に連れて行ってくれたのだ。

 しかし、ここで有り得ないことが起こったのだ。陸の魔獣のリーダー的存在のノアに向かって、攻撃を仕掛けたモノがいるのだ。ノアはチナを庇いながら抗戦していたが、チナを乗せていては出せるスピードが限られてしまう。それが誤算となってしまったのだ。ノアは攻撃をくらい、その衝撃でチナは振り落とされてしまったのだ。そして、落ちていき───チナ、気絶。どこに落ちたかさっぱりだった。



「覚えてないのかい?」


「す、すいません…。あのっ」


「ん?」


「助けていただき、ありがとうございました。食事まで…。その、ここまでしていただいたのに、何もしないというのは心苦しいのですが、私、帰ります」



 チナだって敬語は使えるのだ。めんどくさいだけで。

 チナの言葉に目を見張るマリア。



「お嬢ちゃん、夜も遅いんだよ、危ないよ!」



 マリアがベットから出ようとするチナに駆け寄り、肩を押さえる。



「でも、」


「いいから!!」


「…すいません」



 チナが言うことを利くと、マリアは満足げに頷き、顔をのぞき込む。

 いきなりのことに驚くチナ。



「あ、の?何でしょうかー…?」


「お嬢ちゃん、行くところあるのかい住んでるところは?」


「…………」



 チナが黙り込むと、マリアはポンポン、とチナの頭をなでた。



「行くところが無いんだね?じゃぁ、家にいればいいさ」


「え?」


「もし心苦しいのであれば、というか、手伝ってもらうけどね!!」



 マリアはまたまた豪快に笑うと、チナに尋ねた。



「お嬢ちゃん、悪い人じゃ無いんだろう?行くところも無いなら、うちで働いてくれないかね?パン屋をしているんだよ。私一人で切り盛りしているから、結構きつくてねぇ」



 チナはぽかんとしたあと、小さく苦笑して、ソレに了承した。

 マリアはポンポンともう一度チナを撫でると、部屋から出て行った。


 チナは思った。



 マリアさん、あんなに簡単に人のこと信じちゃっていいのかなぁ。心配だな。それに、行くところっていうか、帰るとこ、無い訳じゃないんだけどなぁ……ほんとに大丈夫かなぁ?



 チナよ、ソレはもっともだがお前は人を信じなさすぎである。人のことを言うな。

 チナが一人マリアのことを心配していると、窓がゆっくりと開き始めた。



「えっ?!」



 ホラーが苦手なチナは、窓から思いっきり離れると身構えた。が、それは杞憂きゆうに終わった。



『チナ』


「ノア…?」



 するりと入ってきたのは、いつもよりも小さくなったノアだった。

 聞くとどうやら魔術で小さくなっているらしい。



『チナ、先ほどはすまなかった。我としたことが…。相手の検討はついている、安心しろ。さぁ、チナ、帰ろう?』



 ノアがすぐにチナが乗れるよう、身を低くする。

 チナは乗ることを躊躇ためらった。



『チナ……?』


「…ごめん、ノア」


『チナ?どうしたのだ?…怒っているのか?ヤツらが生ゴミの上にお前を落としたから。大丈夫だ、我がキツく仕置きをしておいたから。…チナ?』


「な、生ゴミ…?私、生ゴミの上に落とされたのかよ…?!」



 初耳である。

 しかし、チナはそのことではなかった。チナは困ったように眉根を寄せる。



「ノア、確かにスッゴくそいつ等のことムカつくけど、その事じゃないんだよ。……私さ、ここの人に凄く親切にしてもらったの。だってさ、夜に生ゴミの上で気絶してて、正体なんか分からない、得体の知れないやつをさ、ベットに寝かして、食事もくれたんだ。危機感全くないけど、凄く優しくしてくれたの。私は……恩返ししたい。悪い人じゃ、無さそうだし……」


『チナ………』



 その声を聞いて、チナは必死に慰めようとした。一番はノアだから、といま関係あるのか無いのかよくわからないことを言おうとすると、ノアが先に口を開いた。



『よく知りもしない人間こらの食事を食べたのか?全く…危機感がない?それはチナの方だろうが』



 どうやら呆れていたらしい。しかし少しは寂しいらしく。



『チナ、帰らないのか?我よりも、ここを選ぶのか?』



 その問いにチナは笑って答えた。何言ってるの、と。比べるもの間違ってるよ、と。



「ノア、私はね、恩返ししたいんだ。まぁ、人と話したいってのもあるけど……。でも、もし選ぶんなら、もちろんノアだよ」



 チナはノアにすりより、額をノアに押し付ける。チナは分かった?と言うようにノアを睨み付ける。



『そう、か。そうだな。チナは人間だ。人と共にいるのがいいのかもしれない』


「ん…?あれ?ノアさん?」


『だが、チナよ。忘れるなよ』



 ノアはふわりと窓の外に浮かんだ。チナはノアが何か勘違いしているのではと思ったが、そうではないらしい。



『離れていても、我はお前を見ている。お前を守ってやるからな、チナ。何かあったら、すぐに我を呼べ。いいな?』


「…うん!ノア、ありがとう!!」



 ノアはチナの頬に鼻をこすりつけると、静かに上昇し、チナの目には見えなくなっていった。







「ノア、カッコいい…!!」




 チナの中でノアの好感度がさらに上がったのは言うまでもないだろう。




 

こうして、チナは新しい生活を始めることにしたのだ───





どうです?どうです?ノアさん格好良くないですか?


いつか戦闘ノアさんをかきたい…ノアーーー!!


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