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魔法都市レーム、再び

1062年250日目

魔法都市レームへ着いた俺達は宿をとって団員達を休ませた。そして俺はフォーロと共に学園へと向かった。教師達はフォーロの帰還をとても喜び、その中で見覚えのある魔女がいた。

「君はひょっとして...メリィか?」

「そうだよ!神童ミリィの孫、錬金術のメリィ様よ!」

彼女は胸を張って自己紹介した。初めて会った時はいきなり魔法をかけられそうになったが、今の彼女は見違える程立派な魔女へと成長していた。

「ほぅ...あのお転婆娘が儂と同じ錬金術を使う魔女へと成長するとはな。」

「フォーロ先生!騎士団でのご活躍は、私達教師だけでなく、生徒達にも偉業となってますよ。」

「偉業などと大袈裟な。儂は自分の力を仲間達の補助に使っただけじゃよ。戦闘ではスカイ団長やツルギ殿が活躍しておったよ。」

「謙遜しなくていいさ。フォーロの力がなきゃ倒せない魔物も数多くいたんだからさ。」

「団長殿にそう言ってもらえるとはのぅ。これからは再び教鞭をとるつもりじゃ。」

俺とフォーロは固い握手を交わして別れを惜しんだ。俺は団員達と泊まる宿へと戻ろうとすると、メリィが俺を呼び止めた。

「スカイ団長、ちょっと頼みたい事があるんだけど...」

「何だメリィ?もしかして騎士団に入りたいのか?」

「そうじゃなくて、実は...」


俺とツルギはレームにある森へとやって来た。ここは昔、メリィがおとぎ話に出てくるドラゴンに、石を金にしてもらおうとしてやって来た森である。何故俺達がこの森へとやって来たかは数時間前に遡る...

「最近例の森へ肝試ししようとする学生が多くてね。勿論見つけ次第厳しく罰しているんだけど、妙な話を耳にするの。」

「妙な話?」

「森を歩いていると突然何かをぶつけられたり、幽霊が現れるだとか...」

「魔物じゃなくて幽霊が出るなんて...。それでその話が本当かどうかを確かめようとする学生が後を絶たないと?」

「そうなのよ。お願いスカイ団長、聖炎騎士団が幽霊の正体を明かしてくれたら、生徒達も森へ行く事は無いと思うの。駄目かな?」

「万が一魔物の仕業だとしたら放って置けないな。分かったよメリィ、この件は俺達に任せな。」

「本当にごめんねスカイ団長。

そして現在に至る。

「お前なぁ、お人好しにも程があるだろ!」

テトが俺を叱る。いつの間に一緒にいたのか知らないが、レイラまで俺達といた。

「万が一って事もあるだろ?それにこれは聖炎騎士団に依頼された案件だ。レイラとテトには関係無いだろ。」

「寄り道してる暇があったら、他の場所に現れた魔物を倒しに行けって言ってるんだ!レイラ様も何か言ってやって下さいよ?」

「テト...最初から決め付けてはいけません。真偽を確かめた上で叱らなくてはなりませんよ。」

「レイラ様まで...」

「ごめんなツルギ、こんな事にまで付き合わせちゃって...」

「気にする事は無いでござるよ。一抹の不安があれば、それを確かめるのも我らの役目でござるよ。」

森の中を進んでいくと、数年前に魔物に襲われそうになったメリィの事を思い出した。あの時はメリィがおとぎ話に出てくるドラゴンの力を借りようとしたっけな。

「なぁスカイ、そろそろ戻ろうぜ?やっぱりただのイタズラだったんだよ。」

「どうしたんだよテト?なんだか忙しないけど...」

「この森の事は知ってるんだろ?」

「確か黄金の瞳を持つドラゴンを大魔術師レームが封印したってやつだろ?でもあれはおとぎ話だって...」

「だからさ!そうまでしてこの森に入らないようにするって事は、それだけヤバイのがいるって事じゃないか!」

テトの慌て振りを見て、俺は大体の見当がついた。

「テトお前...ひょっとして...」

俺が台詞を言い切る前に、何が俺の目の前を横切った。そしてそれはテトに命中した。

「イテっ!なっ何だ!?」

「大丈夫かテト!?ツルギ、レイラを頼む。何かがいるぞ!」

俺とツルギは武器を構え、敵が現れるのを待った。森の中で不気味な笑い声が聞こえ、今度は俺の頭に何かが当たった。

「イテっ!これは...石じゃなくて硬い木ノ実か?」

「スカイ、前だ!」

テトが指刺すと、目の前に典型的なお化けが現れた。俺はすぐに剣で振り払うと、呆気なく消えてしまった。

「手応えが無かった...魔物じゃないな。」

「なら一体...」

カキン!! ツルギが何かを刀で斬った音がした。目線を下に向けると、木ノ実でなく石であった。

「大丈夫か?ツルギ。」

「この様な物を他人に投げつけるとは...姿を現せ!さもなくば容赦せんぞ!」

ツルギが一喝すると、森の中から子供の笑い声が聞こえてきた。そして茂みの中から3人の子供達が現れた。

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