ローグバースの戦い
1058年100日目
ローグバースへ着くと、魔物が今正に村を壊滅させようと暴れ回っていた。ライオンのような顔と鬣を持っていたが、身体は細くて気味の悪いピンク色であった。
「スカイ殿、あの形相...あれが予言の魔物か!?」
「恐らく間違い無い。あれを倒して、破滅の予言を書き換えるぞ!」
【エルミー 魔獣族 レベル 07】
・体力380 ・攻撃力4×4 ・素早さ28.0 ・回復力 08
特徴•••怒りの一撃(6〜8)をする際は、雄叫びを上げる。
常に複数攻撃とツルギ以上の素早さ、奴から受ける最大ダメージは20。術者とヴァルキリー、フォーロは補助が無ければ戦死してしまう。だが今の騎士団には、精霊の加護を受けた団員がいたのが幸いだった。その2人を加えた編成をどうするか考えた。
「前例はツルギ、ガイラス、僧侶。中列は俺と騎士カイレーン。後列は騎士ケルメアと冒険者だ。騎士は僧侶を、冒険者は俺を、騎士カイレーンは騎士ケルメアを、補助。ツルギは冒険者を、ガイラスはケルメアを支援してくれ!」
「御意。」
「おうよ!」
「分かった。」
「それと僧侶と冒険者だが、今回は2人が受けている精霊の力を使いたい。指示を出したら頼むぞ。」
「分かったよ。」
「承知した。」
そして聖炎騎士団と、予言の魔物との戦いが始まった。魔物は天に向かって吠えると、団員に向けて雷を落とした。ガイラスに3回、僧侶に1回落ちたが、カイレーンの補助で僧侶は無傷で済んだ。ツルギ達がダメージを与えて、1ターン目の戦闘が終わった。
魔物は雄叫びを上げ、次は怒りの一撃を仕掛けるのが分かった。俺は前例を下げて、僧侶に回復を指示した。魔物は物凄い速さで突進し、それはカイレーンに向けられた。ケルメアが防いだお陰でダメージは無かったが、防ぐ事が出来るのは1度だけだ。残りの3回は、俺が2回で騎士が1回ダメージを受けた。冒険者の補助を受けた俺と騎士が攻撃して、2ターン目の戦闘は終わった。
俺と騎士は後退し、騎士はダメージを回復した。魔物の攻撃は運悪く、冒険者が3回ダメージを受けてしまい、体力が風前のともし火になってしまった。ツルギと僧侶の支援を受けた2人が攻撃し終えると、俺は直ぐに後退させた。騎士ケルメアは全快出来たが、冒険者は4割しか体力を回復出来なかった。
再びツルギ達が前例に出ると、今度は3人が1回ずつダメージを受けた。4ターン目が終わった時点で、魔物の体力は半分になり、俺は僧侶と冒険者に、精霊を召喚する指示を出した。
2人が詠唱すると、空に現れた魔方陣から人魚の精霊が現れた。どうやらウンディーネという精霊らしく、魔物に大ダメージを与えた後、団員全員の体力を最大まで回復してくれた。トドメはガイラスの鉄槌により、ローグバースでの戦いは幕を閉じた。
「よし。これでアクラルイスでの予言は回避出来たな。」
「あれが予言の魔物...我ら騎士団の敵でござるか...」
「あぁ。けど、俺達が力を合わせれば、倒せない敵じゃないさ。それじゃあ、王都へ戻るとしよう。」
1058年200日目
王都へ戻り、団員達は長い遠征の疲れを癒した。そして俺は街外れの森へ行き、レイラに報告をした。
「アクラルイスの災厄に間に合って、良かったですね。」
「あぁ。これからは船が使えるようになったから、最短ルートを選ぶ事が出来るよ。」
「あんまり浮かれていると、痛い目見るぞ!」
「?テトか。分かってるよ。"勝って兜の緒を締めよ"って奴だろ?」
「ではスカイ。新たな予言を読み上げます。」
レイラが新たな予言を読み上げると、次の戦いも船を使わなければならない場所であった。そして予言の内容がいつもとは違う事に、俺は疑問だった。
「次の予言は1070年、北西の孤島イーグリードです。でも、この予言はいつもとは様子が違うようです。たった一体の魔物というより...何かの集団が潜んでいるような...。」
「それは俺も同意だ。予言の中に出てきた"滅びの騎士団"というのが引っかかる。まさか、俺達の様な集団が現れるのか?」
「そこまでは把握出来ませんが、テトの言う通り、今回の勝利に浮かれる事なく、次の災厄までに戦力を整えて下さいね。」
「分かった。ありがとな、レイラ、テト。」
騎士団本部に戻った俺は、次の災厄を団員達に伝えた。皆は複数の魔物との戦闘にならないかと不安だった。
「"滅びの騎士団"...確かに今までとは違うでござるな。」
「例え魔物が複数いようが、倒さなきゃならねぇんだろ?」
「しかしそれまで12年かかるとは...」
「俺も次の予言まで10年待った時があった。けど、それまでの間に各地で魔物が出現する事が無い訳じゃない。気を引き締めて、これからも魔物の脅威から人々を守るぞ。」
「御意。」
次の予言が来る年は1070年。それまでに騎士団の戦力を整えなくてはならない。特に主力であるガイラスとフォーロの後任、そして精霊の加護の事は、今度現れるベルフェザードとの戦いには欠かせない課題であった。
聖炎騎士団 ・スカイ17歳(∞)・ツルギ34歳(20)・フォーロ47歳(8)・ガイラス42歳(10)他10名




