本当の誇りを持って...
前回の途中からです。前例はツルギ・エイド・術者。中列はアーチャー・僧侶・魔騎士。後列はスカイという編成となってます。
聖炎騎士団と魔物の戦いが始まった。
先手はツルギが取り、術者が続いた。すると魔物は口から煙を吐き出し、術者に向けられた。1度目は魔騎士が防いでくれたが、2度目は防げず、術者は石化攻撃を受けた。アーチャーの間接攻撃の後にエイドが攻撃をしたら、俺は直ぐに前線を後退させた。魔物と術者が自己回復し終えると、魔物は雄叫びをあげた。アーチャーがナイフで攻撃すると、魔物は魔騎士に石化攻撃をし、そのまま複数攻撃を受けた。石化により通常より多くダメージを受けた魔騎士は、回復をしなければならない状態だった。僧侶が錫杖で攻撃すると、直ぐに後退させて、僧侶に回復させた。いよいよ俺が前線に出たが、ここからは俺の体力を限界まで引き出すしかない。
魔物の攻撃が先に先手を取り、補助が無い俺は直ぐに石化され、続けて複数攻撃を受けた。
「スカイ殿!!」
「大丈夫だツルギ、団長は体力が半端じゃない!」
「し、しかし...」
「奴がもう一度石化攻撃をすれば、団長は元に戻る。それまでに、魔騎士達を万全にさせないと。」
後方で僧侶と魔騎士の他回復により、ダメージを受けて無いアーチャーは急所攻撃が出来るようになった。魔物の石化攻撃で俺の石化は解け、その後の複数攻撃は通常通りのダメージを受けた。そして俺はツルギの支援を受け、威力が増した一撃を与えた。この時点で魔物の体力はあと4割。このままローテーションを繰り返せば、戦死者を出す事無く、魔物を倒す事が出来る。最後は俺の大剣で魔物を倒す事が出来た。
「はぁ、はぁ、やっと終わった...」
「ダンチョ、ダジョカ?」
「あぁ...俺は体力だけなら...」
「スカイ団長...少しは己の身を労われよ。」
術者と魔騎士が俺を心配してくれた。確かに俺は、先のベルフェザード戦のダメージを合わせると、70にも達している。いくら戦士といえど...これほどダメージを受ければ、体調を崩してもおかしくない。俺は改めて、自身が魔物と同等、或いはそれ以上の体力を持っている事を実感した。
フェルメアに現れた魔物は、残りは雑魚ばかりであった為、掃討に時間はかからなかった。
「本当にありがとう。私はとんでもない過ちを犯すところだった。」
市長のオーロは深々と頭を下げた。
「市長とアリアが無事で何よりです。さぁ、行って下さい。傷つき、混乱した民衆に今必要なのは、指導者の責任ある一言です。」
「あぁ。分かった。」
オーロは一礼すると、市民達の元へ向かった。
「アリア殿!!申し訳ありませぬ!」
ツルギは深々とアリアに頭を下げた。
「拙者、アリア殿の護衛の任を放棄し王都に行っておりました...」
「良いのよ。ツルギ、あなたは正しいことをしました。」
「しかし...」
「私、やっと分かったの...。法律だけでは、幸せな生活は作れない。人それぞれが考えて、努力して選んでいかなきゃ、生活は空っぽになる。よく頑張ったわね。」
「アリア殿...」
聖炎騎士団と市民の活躍で、フェルメアから魔物の脅威が去った。スカイ達が市内にいる一方、正門にはレイラがいた。そして門番がレイラの元へとやって来た。
「魔物は...?もういませんよね...?」
門番の間抜けな質問に、レイラはカッとなった。
「門番!今までどこにいたのですか!?正門が開いていたばかりに、魔物達の侵入が簡単なされたのですよ?」
「そんな事言われても...私だって命が大事なんですよ!大体、魔物は騎士団やら親衛隊が何とかするべき...」
「彼らは十分戦い、傷ついてます!まだ分からないのですか!あなたも世界を作る人間の一人なのです。己の弱気心を恥じなさい。そして今日より明日、明日より明後日...少しずつでいいから、本当の誇りを持って生きなさい!いいわね?」」
「は、はい!すみませんでした!」
レイラに一喝された門番は、さっさと街へと戻って行った。
「いい演説聞いちゃった。」
「あなた...」
レイラの元に、レダが音沙汰も無く現れた。
「意外と骨あるじゃない?お嬢様。こりゃうかうかしていられなぁ...」
「何をですか?」
「うふふ、こっちの話!」




