<深淵>の依頼
【ケルベロス レベル 04】
・体力 200 ・攻撃力 4×3 ・素早さ 18.0
特徴・・・怒りの一撃は6~8の攻撃力。
魔物は今の戦力でも十分なレベルだった。複数攻撃は厄介だが、回復力を持っていないのが幸いだ。
「前線は俺とハガイと術者。ライは俺を、魔女はハガイを補助。アーチャーは遠距離攻撃で騎士は後方。」
敵の攻撃がなるべく俺に向かうようにして、体力が低いサムライと術者には向かわないように隊列を組んだ。騎士の補助は魔女にかかるようにして、戦闘が始まった。
魔物が先手を取り、俺は2回攻撃を受けた。残りの1回は術者に向かったが、致命傷にはならなかった。
「ハァッ!!」
ハガイが魔女の支援を受けた一太刀を魔物に食らわせた。どうやら急所に当たったらしく、大ダメージを与えられた。その後俺と術者、アーチャーの攻撃により魔物は撃退出来た。
「何とか倒せたな。」
「あぁ、まさかサムライの攻撃が運良く急所に当たるとはな。」
「団長殿、我らは日々の鍛練により魔物の急所を突く術に長けております。これからも精進致します。」
ハガイは俺に深々と頭を下げた。
「しかし<深淵>の奴等、こんな所がどうして必要なんだ?」
「こういった場所だからこそ、出来る事があるんじゃないか?」
「まさか...。」
「...。」
俺らは無言で<深淵>が何をしようとしたか察した。
俺達は闇ギルドに戻り、魔物討伐の報告をした。
「随分早かったなぁ。まぁ噂の騎士団なら朝飯前か。」
「だからいったでしょ~。お疲れ秀哉~。」
「すまないが、他の仲間のその名前は止めてくれよ。俺の名前はスカイだ。」
「あらっ?いつ”僕”から”俺”に乗り換えたの?」
「そんな事より、良い事って一体なんだよ?」
「そうだったなぁ。んじゃ教えるぜ。」
「...。」
「もしも俺達の協力が必要な時の合言葉だ。俺らが”レダちゃん”といったら、”最高”と答えな。」
「...。」
俺は一体何の冗談なのかと思った。そして俺の気持ちはライも同じだった。
「おいちょっと待て!なんだこれは!?これが依頼報酬か!?」
「仲介料を差し引いたからな。」
「仲介料って...。」
「レダ!」
「くははははは!<深淵>ってのはそういうもんだぜ!」
俺達は骨折り損のくたびれ儲けで本部へ戻った。
「全く、冗談じゃない!あんな悍ましい場所で仕事させられて、報酬は思いっきりぼったくりかよ!」
「悪かったよ。けどもし何かあったら<深淵>を頼る事が出来るだろ。」
「それでも大損さ!もう2度とこんな頼みを聞くなよスカイ!」
「分かったよ...。」
「それと...。」
「...?」
「シュウヤってなんだよ。それだけでも教えろよ。あとこの前言った異世界から来たってやつもな。」
「あぁ...。」
俺はライに全てを話した。するとライは静かに頷いた。
「そうだったのか...。ありがとよ。全てを話してくれて。」
「他の団員には...。って言っても、誰も信じないけどな。」
「これからも頼むぞ、スカイ団長。」
ライは笑って本部から席を外した。そして俺は予言書を開いて次の予言を確認した。
{1026年 届かぬ乙女の祈り}




