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最後の災厄に向けて...

1092年50日目

アトレアの災厄を回避し、巫女となったマナが騎士団に入団してから雰囲気が変わった気がした。

世界が混沌としている中、マナは常に笑顔でいた。どんなに苦しい戦いを経ても、彼女の笑顔を見ると疲労が無くなる気がした。

そしてこの日は王都にある街外れの森で、俺はレイラに会っていた。いよいよ最後の予言について、レイラから助言を貰いたかったからだ。

「スカイ。いよいよ最後の予言が訪れます。予言書を開いて下さい。」

予言書を開いてレイラが手をかざすと、本が光り内容が変わった。そしてレイラが予言書の内容を読み上げた。それは当に大災厄と呼ぶに相応しい、災厄のオンパレードだった。

「今から7年後、とある村に大勢の人々が集まります。そこで人間達は滅び...<破滅の死者>が現れるでしょう。」

「ゼオンかギル、或いはゴルゾフが言い遺した4人目か...」

「そして<闇の雫>と呼ばれる現象が起こり、ベルフェザードが完全なる力を取り戻すでしょう。そして大地が彼らのものとなり...」

「"世界が死ぬ"か...なぁ、4人目の<破滅の死者>が何処にいるのか分からないのか?」

「そこまではこの予言書からは読み取れません。しかし、あなたが必ず対峙することは間違いありません。」

つまり7年経たなければ、俺は<破滅の死者>に合う事が出来ないという事だ。そしていよいよ魔将ベルフェザードとの最後の戦い...真の力を得た奴は今までとはかなり違う筈だから、その為の戦力強化は必須だ。

「あと7年でとうとう百年か...良く戦い続けられたもんだ。」

「勝ちましょう...。その為に...戦って来たのだから...。」

「あぁ。絶対に負けられないな。」

俺は拳を握り、必ず勝つ事を決意した。今まで俺と共に戦って来た仲間達と、この世界を守る為に...


騎士団本部に戻った俺は早速騎士団の戦力分析を行った。7年間の内に<破滅の死者>、そしてベルフェザードとの戦いに出られる戦力を集めなくてはならない。聖騎士や祈祷師など中々来てくれない職業を望みはしないが、責めて魔女・剣闘士・アーチャー等を確保したかった。

色々な事を考えていると、騎士団本部にマナが来た。

「どうしたの?秀哉。」

「マナか...その呼び方は止してくれって言っただろ?」

「良いじゃない。今は2人きりなんだから。何考えてたの?」

「次の災厄に向けての人材確保さ。7年間の内に、団員の強化と入れ替えをしなきゃならない。」

マナが俺の書いたメモ書きを手に取って読んだ。色々書きまくったメモ書きは、俺以外が読んでも解読には時間がかかる筈だったが、マナは違った。

「ねぇ。秀哉が欲しいこの3つは、これじゃなきゃダメなの?」

「と言うと?」

「例えば魔女やアーチャーの代わりに魔術師や、ヴァルキリーでも良いのかなって...」

「まぁ...来てくれればの話だけど、剣闘士は難しいだろ?体力と攻撃を両立出来る職業なんて、聖騎士や魔騎士くらいだろ?」

「スカイと同じ戦士がいるじゃない。戦士なら足も速いよ。」

確かに戦士は体力なら全職業一だ。そして素早さは剣闘士より上だ。マナの意見に少し考えが変わったが、俺は首を横に振った。

「確かにマナの言う通りだが、補助無しでも高い攻撃が出来る職業が欲しいな。」

「そっか...けどあいつなら...」

「あいつ?」

「えっ?う、ううん!?何でも無い。私酒場で何か聞いてくる。」

「ちょ、ちょっと待てって!?俺も一緒に行くから!」

俺は慌ててマナの後を追った。マナが俺に意見してくれて有り難かったが、俺の頭の中はマナが漏らした()()()で一杯だった。

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