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第4次ベルフェザード戦 前編

ベルフェザードと破滅の死者との戦いの為、前中後の3部作となります。

1077年250日目

俺は街外れの森に来ていた。そして足音一つ立てる事も無く、女神レイラが姿を現した。

「出発するのですね。」

「あぁ...。」

「今度の災厄を回避する事が出来れば、世界の破滅の流れを大きく変える事が出来る筈。」

「ベルフェザードは再び蘇るが、破滅の死者を倒せばそうなるな。」

「スカイ、私からはあなたを励ます事しか出来ません。ですので、必ず勝って下さい。」

「分かった。じゃあ行って来る!」

レイラに別れを告げて騎士団本部に戻ろうとしたが、俺はふと足を止めた。

「レイラ!」

「?何でしょうか?」

「...。いや、今はいいや。」

「?何ですの?その"今は"と言うのは?

「戻って来てから言うよ。それじゃあな!」

再び俺は騎士団本部へ向けて走り出した。そして森の中に1人だけとなったレイラは、俺が何を言おうとしたのかを考えていた。


1077年350日目

災厄が訪れる北の孤島へと辿り着いた俺達は、ガルーダ村という村で待機していた。島にはまだ何百人という人々が残っていた。俺は今すぐにでも島から避難するようにと説得したが...。

「ここは我々の生まれ育った地。例え相手が魔物でも、この地を捨てる事など出来ませぬ。それに...聖炎騎士団様がおられるのであれば、何の心配もございませぬ。」

島の人々も村人達も、俺達が災厄を払い除ける事を信じていた。俺はより一層負けられないと心に誓った。

1078年5日目

予言の年になり、空は気味の悪い黒雲に覆われていた。今までの経験からベルフェザードが現れる予兆だと言う事は間違い無かった。

村から少し離れた場所にドラゴンと魔物が降り立つのが見え、それがギルとゴルゾフである事が分かった。俺は団員達と共に奴等を迎え討つ為に出動した。


「まさか、本当に来るとはな...。」

ゴルゾフは俺達がこの島に待機していた事を知らなかったらしく、虚を突かれた反応を見せた。

「お前にも、"驚く"事が出来たんだな。」

「あぁ。貴様等が余りにも愚かであるという事に、俺は驚いているぞ。」

「ゴルゾフ!あの時貴様に受けた痛みを、拙者は片時も忘れておらぬぞ!」

ツルギは刀を構え、ゴルゾフを斬る覚悟を見せた。するとギルの背からゼオンが飛び降り、ゴルゾフの側に近づいた。

「ゴルゾフ、こいつらは人間の割にはしぶといぞ。俺も手を貸そう。」

ゼオンが戦斧を持って前に出ようとするのを、ゴルゾフの片腕が阻んだ。

「断る!ゼオン、貴様が何故ベルフェザード様に気に入られているのかは知らぬが、俺は貴様を認めてはいない。何百年経っても、女の尻が忘れられない人間くずれに、背中を任せられるか!」

「くっ!」

ゴルゾフの言葉にゼオンに苦しい表情を見せた。女の尻...過去にゼオンが俺に言った百年かけても手に入れたい物と関係があるのだろうか...。

「ゴルゾフ!ゼオン様に対して無礼だぞ!」

ゴルゾフの発言が気に障ったのか、姿をドラゴンから亜人に変えてギルが反発する。

「腰巾着が吠えよったか...。」

「何だと?テメェェェェ!!」

「よせギル、仲間割れはするな。本人があぁ言っているのだから、自信があるのだろう。」

「はっ!申し訳ございません。」

「ゴルゾフ、断言してやろう。お前は必ず後悔する事になる。」

そう言い残すと、ゼオンはドラゴンになったギルの背に乗って退場した。

「ふん!負け惜しみを言いおって。」

「お前...本当に愚かだな。」

「何だと!?」

「確かに人間はお前に比べれば弱いさ。けどな...力を合わせれば、どんな困難にも打ち勝つ事が出来るんだ!ゴルゾフ、今日がお前の最期だ!」


【ゴルゾフ 悪魔族 レベル07】

・体力 400 ・攻撃力6×2(石化)連続攻撃3×3 ・素早さ18 ・回復力 8

特徴•••体力が低い者を狙う。2〜4巡目に連続攻撃。


2回石化攻撃に高い素早さ、石化された後の連続攻撃はかなりのダメージを負う事になる。ベルフェザードとの戦いが控えているが、ここで出し惜しみをする訳には行かない。

「前列はツルギとリリス、そしてピック。中列は僧侶、アーチャー、冒険者。後列は俺だ。冒険者はピック、リリスは俺を補助してくれ。僧侶はツルギを支援してくれ!」

「団長!ソシエラを出すくらいなら、リリスや魔騎士が適任でしょう?」

「エドウィル、確かにその通りだが...お前とソシエラがいないと精霊の力を借りられないんだ。それに、奴はソシエラより体力が低い魔術師を狙って来るから、戦死する事は無いさ。」

「エドウィル、団長殿の判断を信じようぞ。」

僧侶のソシエラがアーチャーのエドウィルの肩に手をかけた。2人は無言で頷き、配置についた。

「後列がスカイ一人だが、大丈夫なのか?」

「リリスの補助能力があれば、少しでもダメージを軽減出来る。なぁに、ベルフェザードとの戦いには支障をきたさない。」

俺は以前手に入れた"石蛇の晶石"をピックに持たせ、隊列を組んだ。

そして遂に、聖炎騎士団と破滅の死者の一人...ゴルゾフとの戦いの火蓋が切って落とされた。

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