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#13

挿絵(By みてみん)

********************************************


背後のミラーに光の点が増えていくのが見えた。


1つ、2つではない。


朝焼けの空を埋めるように、無数のドローンが等間隔で追走してくる。


「噓でしょ……。」


美咲がアクセルを踏み込むと同時に、ハンドルがひとりでに数度、細かく揺れた。


「私じゃない!」美咲は金切り声をあげた。


ナビ画面が勝手に切り替わる。設定していないはずのルートが赤く点滅し、『最適ルートに変更します。』という、無駄に美声のアナウンスが車内に響いた。


高速を降りる指示が出る。


「戻されてる……。」


「行き先は?」


「……本社になってる。」


悠真は少し黙り込んでから「よし。高速を降りよう。」


「でも!」


「考えがある。」


車は緩やかにハンドルを切ると降り口に向かった。


追走するドローンの群れが、明らかに密度を増していた。


ナビの合成音が、さっきまでとは違う調子で繰り返す。


『監視を続行。最適ルートに変更します。監視を続行。最適ルートに変更します――。』


同じ文言のはずなのに、音声の間隔がだんだん短くなっていく。


まるで何かに急かされているようにモニターの表示が繰り返し読み込み画面になる。


予期せぬ出来事が起こっている。


そう思っているのは自分たちだけではないようだ。


何故だか悠真はそんなことを感じていた。


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