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転生先は悪役令嬢?破滅ルート?そんなことより推し「モブ文官」に全力推し活ですわ!!〜推し活令嬢はハッピーエンドを望まない〜  作者: 逢華
第2章 リリアーナ(11) やっぱり推しは最高ですわ!

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人物紹介②

【アルベルト・ヴァン・アドラー】


身分:アドラー侯爵家当主

立場:リリアーナの父


アドラー侯爵家を治める現当主。


長身で均整の取れた体格をしており、整った顔立ちと落ち着いた佇まいを持つ男性。普段から身なりに隙がなく、黙っているだけでも侯爵家当主らしい威厳を感じさせる。


若い頃から侯爵家の後継者として教育を受け、領地経営、商取引、貴族社会の事情にも精通している。


特に優れているのが、人や物事を見る力。


目の前の利益だけで判断せず、その先に何が起こるのか、誰にどんな影響が出るのかまで考えてから動く。そのため、普段は穏やかに見えても、侯爵として決断するときは非常に現実的で慎重。


アドラー侯爵家が持つ莫大な財力は必要なところには惜しまず使う。

その一方で、価値がないと判断したものへ無意味に金を投じることもしない。


そんなアルベルトだが、屋敷へ戻れば一人娘を可愛がる父親でもある。


リリアーナが幼い頃に描いた絵や手紙、もらった小さな贈り物を大切に残している。本人はそれをわざわざ娘へ見せたり、自分がどれほど娘を愛しているのか口にしたりはしない。


リリアーナが何かに夢中になれば、失敗しそうだからと最初から止めるのではなく、自分で考えさせ、経験させる。そして本当に困ったときには、父親として手を差し伸べる。


妻であるエレノアとの夫婦仲も非常に良好。

侯爵と侯爵夫人として互いを尊重しながら、家族だけの時間になれば長年連れ添った夫婦らしい穏やかな関係を見せる。


外ではアドラー侯爵。

家ではエレノアの夫であり、リリアーナの父親。


「お前が自分で考えて決めたのなら、やってみなさい」


娘をただ守るだけではなく、自分の足で歩けるようになるまで見守る父親である。


【エレノア・ヴァン・アドラー】


年齢:32歳

身分:アドラー侯爵夫人

立場:リリアーナの母


深い紫がかった非常に長い髪と、宝石のような深いアメジスト色の瞳を持つ女性。


腰を越えて伸びた髪はゆるやかに波打ち、光を受けると艶やかな紫色が浮かぶ。繊細に整った顔立ちに、成熟した女性らしい華やかさを持つ美しい侯爵夫人。

豪華なドレスや宝石も自然に着こなし、社交の場に立てば多くの人の視線を集める。


学院時代の異名は、「学院の紫薔薇」

その華やかな容姿とは対照的に、性格は穏やかで包容力がある。


侯爵夫人として必要な礼儀や判断力を備えている一方、屋敷では家族との時間を大切にしており、一人娘のリリアーナには特に甘い。


娘から相談されれば最後まで話を聞き、自分の考えを押しつけるのではなく、リリアーナ自身がどうしたいのかを大切にする。


母親だからと子供扱いするだけではなく、十一歳になった娘が自分で考え始めていることもきちんと認めている。


それでも、いくつになっても可愛い娘であることに変わりはない。


「お母様と一緒にお風呂へ入りたい」と言われれば喜んで一緒に入り、髪を洗ってほしいと甘えられれば昔と同じように洗ってあげる。


アルベルトとは長年連れ添った現在も仲が良く、夫婦二人で過ごす時間も大切にしている。


そして、エレノアの傍には学院時代から変わらず一人の女性がいる。


白銀の髪を持つ侍女、セシリア・ヴァイス。


主人と侍女。それだけでは説明できないほど長い付き合いの二人である。


「リリアーナは、どうしたいの?」


答えを与えるより、娘自身の答えを一緒に探してくれる母親である。


【リーネ・フェルナー】


年齢:11歳

身分:フェルナー男爵家令嬢


赤みのある栗色の柔らかな髪と、明るく優しい緑色の瞳を持つ少女。


ふんわりと波打つ髪にはリボンや小さな花飾りがよく似合い、緑やクリーム、白を基調とした控えめで上品なドレスを好む。


侯爵令嬢らしい華やかさを持つリリアーナとはまた違った、親しみやすく柔らかな可愛らしさを持っている。


性格は心優しく穏やか。


人前へ出て自分から強く主張するタイプではないが、自分が好きなものや大切な人のことになると、普段より言葉が増える。


特に好きなのが、フェルナー領の工房。


木工品や布製品、小さな魔導加工品が作られていくところを見ることが好きで、時間があれば工房へ顔を出している。


それを作った職人たちのことも好き。

誰がどんなものを得意としているのか。

どんな品物を作っているときに楽しそうなのか。


幼い頃から工房へ通っているうちに、自然と覚えていった。そこで作られるものと、そこで暮らしている人たちが好きなのである。


ゲーム本編では、やがて追い詰められたフェルナー家の事情からリリアーナへ近づき、共に破滅へ巻き込まれていく少女。


本来なら「必要だから」出会うはずだった二人。

しかし、この世界ではその未来よりずっと早く出会っている。


リーネにとってリリアーナは、少しずつ「侯爵令嬢」ではなくなり始めている。


「リリアーナ様にも、見ていただきたいです」


自分の好きなものを、大切な相手にも好きになってもらえたら嬉しい。


そんな十一歳の少女である。


【セシリア・ヴァイス】


年齢:32歳

所属:アドラー侯爵家

役職:エレノア付き侍女


肩ほどまで伸びた白銀の髪と、切れ長の灰色の瞳を持つ女性。


すらりとした体つきに、整った美しい顔立ち。

黒と白を基調とした侍女服を常に綺麗に着こなし、姿勢や立ち居振る舞いにもほとんど隙がない。


表情を大きく崩すことも少なく、何が起きても冷静。


仕事も非常に優秀で、主人であるエレノアの好みや習慣を熟知している。必要なものを先回りして用意し、予定外の出来事にも淡々と対応する姿は、同じ侍女であるマリーから強く憧れられている。


しかし、セシリアは最初から侍女としてエレノアと出会ったわけではない。


二人は同い年。かつて同じ学院へ通っていた。

学院時代のセシリアは、その優秀さと冷静な性格から「氷の才女」と呼ばれていた。


そして同じ学院には、もう一人。

「学院の紫薔薇」と呼ばれていたエレノアがいた。


現在の二人は侯爵夫人と侍女という関係だが、二人きりになれば長い付き合いだからこその距離の近さが垣間見えることもある。


エレノア自身は、それをごく普通のことだと思っている。


セシリアも普段は完璧な侍女として振る舞っている。


ただし。


エレノアに褒められたときだけは、氷の才女の冷静さにもわずかな亀裂が入る。


「奥様がお望みでしたら」


彼女が侍女になった理由は、まだ誰も知らない。



【マダム・ヴァレンティノ】


職業:家庭教師

担当:リリアーナの教育係


アドラー侯爵家に招かれ、リリアーナの教育を担当している女性。


落ち着いた佇まいと品のある話し方が印象的で、礼儀作法はもちろん、歴史や貴族制度をはじめ、侯爵令嬢として必要になる幅広い知識を教えている。


授業には厳しい。


間違いがあればきちんと指摘し、課題にも妥協しない。侯爵令嬢だからと甘く採点することもなく、リリアーナが正しい答えを出したときも、必要以上に褒めることはない。


その一方で、ただ教本の内容を覚えさせるだけの教師でもない。


「なぜそうなるのか」


「あなたならどう考えるのか」


知識そのものより、それを使って自分で考えることを大切にしている。


そのため、リリアーナが教えられた内容とは違う方向から答えへ辿り着いても、筋が通っていれば頭ごなしに否定しない。


転生前の知識を持つリリアーナにとっては、なかなか気の抜けない相手。


(今日こそ完璧ですわ!)


そう思って提出した課題でも、マダム・ヴァレンティノの前では最後まで油断できない。


しかし、長くリリアーナを教えてきたからこそ、その努力も成長もよく知っている。


勉強だけでなく礼儀作法にも真面目に取り組み、自分の好きなことにも全力で向かっていく。


そんな教え子が、もうすぐ学院へ進む。


「今のあなたに必要なのは、課題を増やすことではありません。学んだことを、自分で使ってみることですよ」


リリアーナに答えを与えるのではなく、自分で考えられる侯爵令嬢へ育てる。


厳しさと柔軟さを併せ持つ、リリアーナの先生である。

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