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最強スケルトンに恋をした ~嫁達が強すぎて魔王認定されました~  作者: Hike技研
魔王城完成 そして

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ダリアと蓮華

「始まりは治癒研究だったらしいです」

イーゼルは静かに続ける。


「ですが、それは次第に変質しました」

イーゼルの声は変わらない。


「人を作り変える。同じ人を作る。別のものを入れて、より強い人を作る」

部屋が静かになる。


「やがて組織は分かれました。教会はそれを異端として切り離し、聖騎士達が討伐を繰り返します」

フィーナの表情が僅かに曇る。


「それでも、一度生まれた信仰と思想は消えません」

そして。


「その結果、初代ノア。ダリア・ノアは何度も生まれ、何度も死んでいます」


「待ってくれ、人を作るってどういう」

「そのままの意味です。同じ人を作ります」


「子供とは違うのか」

「同じ人です」


「それは、可能だとして、どうなんだ。肉体は同じでも中身は…」


「そう、中身は同じになりません」

イーゼルはアッシュを見る。


アッシュはうなづき、ヴェルもそれに倣う。


「アッシュとヴェルは同じですが、中身は全く違うと言っていいでしょう。中身までそのまま同じにできるわけではないのです」


俺はアッシュとヴェルを見比べる。たとえ暗闇でも二人を間違えることはない。

全く違う。


「ならダリアは」


「ダリアはあの箱庭で、日記を書き、日記を読むことで一生を終える存在です」


その言葉に、一度目の奥が暗くなる。


何だ、それは。


人の人生を延々なぞる。強制的に思考を同じにする。それは……


「……セ」


耳が遠い。何だ、ヴェルが呼んでる?


■■■■■………っせ……ガブリッ



「セト!!」

肩に強い痛みが走り。意識が戻る。


「ようやく目が覚めたか」

ティナが大きく口を開けて俺を睨む。


「痛い痛い。お前薄く皮膚かんだろ。一番痛いそれは」

「起きたなら前みろ。みんな心配してたんだぞ」


ティナの言葉に前をみる。セラもフィーナもイーゼルも。

説明してた側から聞いてた側まで。


【大丈夫?】

レンも心細そうに俺を見る。

ヴェルは爪が刺さるくらい俺を抱きしめている。


モナはいつの間にか俺の膝の前で上目遣いにみる。

涙が溢れそうな顔をしているな。



「ごめん、少し意識が飛んだ」

何事もなかったようにしたかったが、まぁ無理だろう。

俺を囲う三人がそうさせない。




「どうする、少し休憩を入れようか」

セラが言うが、俺はティナを見る。また、口開けて噛むふりしてるな。


「いや大丈夫だ、しっかり目が覚めた」



「そうかい、じゃあ、まとめようか」



ダリア・ノアを生かす研究は、多種にわたり。

その一つがレン。


ダリアが元なのか、別人なのかはわからない。

ただ


失敗作として、ダンジョンに放置されていた。


そして、ダンジョンでしか生きられないはずの存在を

俺が捻じ曲げた。


以前ノブが言っていた。

世界のことわりを一つ壊したと



「ここまではいいかな?」

セラがみんなに確認をする。モウラもうなづいてるが、あいつが一番怪しい。

後で、もう一回補習だな。



「ダリアは蓮華を指示してるわけではない。蓮華に崇拝はされている」

「蓮華は思想として大きく二つに分かれている。人として人を超える。人を辞めて人を超える」

「そして、失敗作だったレンの人間性。同じく失敗したはずのリザの人間性。それを取り戻した存在」




あれ最後の俺だわ。



「そうだよ。セト君。君は君が思う以上に魔王らしい行動をしてるんだ」

セラが俺を見る。


「蓮華が見捨てたものを、拾い上げ、自分のハーレムにしている」

セラは咳払いをしてからみんなを見る。


「雑な説明になったけど、こんなところかな」



俺は身震いする。



「最弱だが、最強の存在になった気分だろ」

セラが笑う。


「いや最強には程遠い」


みんなの目が俺を見る。


「だから、みんなを頼りにしてるし、俺もみんなを守る」

「守れないだろ」

ティナから突っ込まれる。


「そうだね。セト君は無理をしないでも、私たちは勝手にセト君に助けられてる」


「私は違うけどな」

ティナの言葉にセラは微笑む。


「そうは言っても、あなたもセト君だから、ここにいるんでしょ」

その言葉にティナは少し黙り、モウラの元に戻る。

モウラとリザは優しくティナを迎える。

振り向いたティナは舌を出してセラを見るが、険悪には見えない。

まぁ、大丈夫だろう。



「話はおしまい。セト君に巻き込まれたと思う人は……レンだけね。じゃぁ解散」

その言葉にレンが驚き笑う。


【巻き込まれたので、責任は取ってもらいます】

その言葉にみんなが笑う。


【でも、あの日】


レンは少し考えながら文字を書く


【セトについてくと決めたのは私です】


「そうだね、あの日骨で来た時はびっくりしたけど」

セラがルナを見る。

「あの小さい小屋からここまで、私達はセト君についてくことを選んだ」

「私も巻き込まれた方だと思いますよ」


ルナが言うが、その顔は笑っている。


「だとしても、だよ」


セラがあたりを見回してから、俺を見る。


「それで、どうするセト君」


「火の粉は払って、レンの肌を治したい」


セラが苦笑する。

「そうだね、君はそうだ」

「それなりに重い話をしたんですけどね」

イーゼルも呆れている。


「とりあえず」

「飯だ」

俺が言おうとしたことをティナに取られた。


それでいい。


過去がどうあれ、今、食って寝る。

そういや、昨日もあまり寝てない。





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