重大会議で嫁集結
「それで、空中散歩してきたと」
執務室ではセラが不機嫌だ。
ここまで不機嫌なのは珍しい。
「散歩というか拉致だな」
「セト君も迂闊だけど、ここまでするとはね」
「それで、ダリア・ノアの名前に覚えはないか?」
俺の言葉に、セラが俺の机を指差す。
なんだ?
「イーゼルからもらった本」
「魔術回路の指南書か、誰でも…」
本には「誰でも分かるダリア式」とある。
「この作者って相当前の人だろ、俺があったダリアはセラくらいの年齢だぞ」
「本人よ」
「だってお前」
「本人なの」
セラが珍しく声を荒げる。
リザが少し困った顔で見ているが、ルナが落ち着かせている。
すぐに、冷静になったのか、いや、なるために深いため息をつく。
「セト君、少し話そうか」
「私達外しましょうか?」
ルナが言うが、セラは首を振る。
「最後はみんなに知ってもらうからいいわ。ルナもリザも聞いて」
◇◇◆
魔法、魔術回路、祈り
言い方は様々だが、人は長くこれを利用してきた。
その、根本。
城壁ができるずっと前。初めのノアは人々を連れてどこからかきた。
その、技術を持って。
魔物が行き交う世界で、ノアは魔術を利用し生き延びる。
やがて、人が増え、王が、兵が、宗教が出来上がる。
そして、それらの源流となるノア。
ただのノアは厳重に保管。された。
「それがダリア」
「いや、レンの百年じゃ済まない話だぞそれ」
「そう、済まないわ」
「あのダリアが、そこまで生きてるようには見えなかった。なんというか子供にも思える」
「そうね、あのダリアはそれほど生きていない」
「何を……」
理解が追いつきそいうで追いつかない。
あのダリア?
「長くなりそうだから、みんな集めようか」
◇◇◆
執務室に集まる俺の嫁と嫁候補。
ティナは落ちつかない様子で歩き回ってはモウラ追われていた。
最終的にはルナの視線で大人しくなり。今はモウラの隣で座っている。
アッシュは壁に背をつけ全体を見ている。俺を見ては少し微笑む。
前の全体への告白はそれほど、尾を引いていない。皆がいつも通りすぎて拍子抜けしたようだ。
レンとモナは剣の振り方を何やら話してる。バトルマニア。
ルナはみんなのお茶を用意し、リザもそれを手伝っている。
ヴェルは、俺の腕を掴んで離さない。今朝、拉致された話をして以降、常に俺を掴んでいる。
そうして、みんなが集まっている中、聖堂の小部屋から出てくる。
フィーナ、イーゼル、セラだ。
先に話があったのか三人は神妙な顔で席についた。




