職人達の夜再び。
結局仕切り直した。
俺とレンとナツメ、フェル。
そして革職人ポルコもいる。
凝り性な職人は、以前ものが完全ではなかったことショックを受けながらも、さらに上のものへ興味があるらしい
慰労会の支払いはしておいて、場所を変える。
ドンケンの店だ、あいつは今、花街で酒を飲んでる。
朝まで帰ってこまい。
迂闊だなドンケン。
いや悪いことしてるつもりはない、フェルもいるし。
「だから、私を巻き込むな」
諦めろ。
「それで、今回はどうするんですか?」
機械の体のナツメは前回懐疑的だった。
だが彼女は知った。
前回の後、セラからの人工スキン供給で自分の体におっぱいがついたのだ。
それが柔らかいのは、俺の背中が知っている。
いかん、胸元を見すぎて、レンに袖を掴まれる。
【すけべ】
そう、断言しよう。
「おっぱいが嫌いな男など存在しない」
頼れる者達と、熱い夜を再び繰り広げる。
「帰れよ」
フェルが呆れている。
「だって本物のおっぱいフェルにしかついてないから」
「最低」
実際の人工スキン定着は俺と魔王城のみんなでやる。
今回はその試作品だ。
ガイナスの件で、レンのスケルトンボディは定着の魔力を阻害される。
人工スキンが骨につかなかくなったのだ。
なので、前回は、革コルセットを薄く作り。おっぱいもビーズで代用し
さらに上から人工スキンをつけた。
だが、その上に服まで着るので、厚着の状態。
動きが阻害される。戦いにおいて、その違和感は危険だ。
何より、俺もレンも知ってしまった。
ヨウの蝋燭で見せられた夢の中で、お互いの体を重ねてしまった。
だから、俺は望む。
完全ではなくとも、それに近づけたいのだ。
「それは、さっきも聞いた」
「すまない、大事なことなので二回言った」
おっぱいがついてる発言でフェルに警戒されている。
触らないよ。ただ、感覚を知ってる側で職人の意見が欲しかったの。
【フェルもハーレム?】
「「それはない」」
俺もフェルも小さい頃から知ってる。知りすぎてるので、お互いそういう目で見れない。
レンが少しがっかりしてるな。
「ハーレム入りはしないけど、レンとモナにはいつでも会えるでしょ」
実際、レンはドンケンの店によく行く。武器が作られるのを見るのが好きなようだ。
それでも少しレンは寂しそうだ。
「ハーレム入りはしないけど、レンのためなら協力するから」
今回乗り気ではなかったが、レンのためだと気がついたようだ。
「あんたは、おっぱいの為でしょ」
心外である。
とはいえ、長い付き合いだバレてるんだろう。
「それで?案があるから始めようとしたんでしょ」
「ああ、土産の中にガラスを練り込んだ繊維が合ったろ」
俺は、オリベから渡された箱から繊維の塊を取り出す。
「ナツメとも相談したんだが、魔力を逃す道筋をこれで作れないかと」
「そのあたりは私にはわからないけど、この繊維を作ればいいのね」
「ああ、これがもっと必要だ」
ナツメがアースと言っていたが、詳しくはわからない。
だが、俺一人でやる必要はない。
助けてくれる人を頼る。
結果朝を迎えた。
ポルコの技術とナツメの知識が融合してもまだ完成には至らない。
帰ってきたドンケンは怒る気もないくらいようだ。
二日酔いして寝てる。
さて、俺も寝る。
「ナツメはまだやるのか?」
「こういう細かい仕事好きなんです」
フェルの土産のガラス繊維は残り少ない。
完成のためにはフェルの言ってた施設を作らないとダメか。
「フェル、寝て起きたら施設の場所ぎめな」
「お昼過ぎにして、眠すぎる」
「わかった」
「あと、試作するなら魔王城でやって、次回から、絶対」
すごい怒ってた。
そうね、魔王城の設備を整えるのは俺もやりたい。
そうしよう。




