表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最強スケルトンに恋をした ~嫁達が強すぎて魔王認定されました~  作者: Hike技研
魔王城完成 そして

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

239/268

湯上がりと水上歩行の仕方

「お茶、どうぞ」

ヨウの店の獣人娘が、お茶を勧めてくれる。

少しぬるめのお茶がありがたい。

「ありがとう」

俺がお礼を言うと、獣人娘の目が少しだけ嬉しそうだ。


戻った先で、他の女の子と並びながらもチラチラ見ている。

その視線は俺じゃない。




風呂を上がったレン。

店が用意した服で、中庭を歩いてくる。

布一枚を巻いてるように見えるが、不思議と似合っている。

モウラがたまにきてる浴衣というものだな。東の方の文化らしい。


「もう上がったのか」

【洗う場所少ないので】


スケルトンジョーク


いや本気か。


動きやすさ重視で、人工スキンの重ね着をやめているからな。顔と手は人間に見えるが、布の下は骨だ。

【ここにくると、こないだの夢を思い出します】

筆談ノートに書いてる時から、レンの顔が微笑んでいる。

「そうだな」


ヨウの蝋燭の効果で俺たちは同じ夢を見た。

声も肌もあるレンと過ごした夢のような、いや夢の時間。


クバネに行けば、あの時間をまた過ごせるかもしない。

だが、確証はないので今は言わない。

それよりも、レンの肌を戻すことを考えたい。


風呂場が騒がしくなっている。何やってるんだ。


【モナの水上歩行をモウラとフィーナが真似してます】

「何やってんだ」


以前プールでもやってたか。十分な条件がないとできないだろ。

今日も足を取られた状態では、モナもできなかったしな。

加速と軽さが必要なのだ。


何より

右足に重みが掛かる前に、左足を出す


そんなことができるなら、空中歩行できるだろ。



そんなこと考えてると、それができそうなナツメが歩いてくる。

ナツメも浴衣を着てるな、手足は金属、なのにあの時背中に感じた感触は柔らかかった。


【すけべ】

レンに睨まれるが、すぐ微笑む。

怒ってるわけではなさそうだ。


「ナツメも風呂入ったのか?」

「いえ、全身つけるのは怖いので、お湯を借りて拭ってきました」

手には、背中につけていた部品を持っている。ジェネレーターとか言ってたな。


「それはまだ使えそうなのか?」

「使えはするんですが、動けなくなりそうなので多用はできないですね」

あの後ナツメはしばらく動けなかった。

俺が背負って帰ろうとしたら断固拒否され、フィーナが背負った。


「そういや、もう動けるのか」

「少しだけですね、なのでここでもう少し休みます」


ナツメも縁台に座る。


【ナツメも戦う?】

レンは興味ありそうだな。

「いえ、私は調査用なので、レンさん達のような動きは無理です」

ナツメはそう言って微笑むが、安心しろ、俺の嫁は規格外中の規格外だ。

「そこらの強面よりは、強いと思うよ」


「戦いませんよ」

俺の言葉に少し拗ねた。


不思議な機人である。


【ナツメもハーレム?】

その言葉にいつもなら、俺は頭を抱えるんだが、ナツメの反応が気になる。


「んーよくわからないです」


あれ?否定でも肯定でもない。


その真意を聞こうとすると、少し騒がしくなる。


フィーナとモウラが何か言い合いながら、そしてモナが出てくる。

「騒がしいななんだ?」


「水中歩行のやり方でフィーナがお湯を割った」

モナが説明してくれるが、意味がわからない。



「歩けないなら底を作ればいいんです」

「お前、風呂壊してないだろうな」


「お風呂は大丈夫ですが、お湯半分になりました」

照れ笑いしてやがる。


「おかげでゆっくり入れなかった」

モウラが怒ってるな。


「セトさん、クバネ行きはどうしますか」

フィーナが髪をふきながら聞いてくる。

その光景は、フィーナを知らないものを魅了するだろう。

現にこの店の女の子達は、憧れの大司教フィーナとスターダストの花形モウラに憧れの目線を送っている。


アホな発言しなければ美人の二人なんだがな。

やってることは、水上歩行試して風呂のお湯減らしたくらいだ。



「仕切り直しだな」

特に被害が出たわけでもないが、北の森の匂いに関しては片付いた。

蝋燭の件は残念だが、一度、城へ戻ろう。


今回同行できなかったヴェルもむくれてるだろうし。



「では私は聖撃に戻って、祈りを捧げてきますね」

「お前、体力あるな」


「鍛えてますから」


いつの間にか、縁台で茶を飲んでいたモウラの手をフィーナが掴む。


「え?私は行かないわよ。ゆっくりしたい」

「日々の祈りが必要です」


「あんたのとこの信者じゃないし。祈りって殴り合いでしょ」

「祈りですよ。動きが良くなったからこそ、早くものにしましょう」


「絶対!祈りじゃなぁあい」


「モウラさんの内なる力を引き出しますよ」

「手を離せ、引きちぎれる」


騒がしく帰っていった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ