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最強スケルトンに恋をした ~嫁達が強すぎて魔王認定されました~  作者: Hike技研
魔王城完成 そして

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噂話と欲しいもの

「また、結婚するんだって?」

「違う、まだ嫁候補な」



執務室には客が二人。

こちらは、俺とセラ。後ろにはモウラとリザが控えている。


とは言え、何かに警戒することもない。


客はアレクとミリアだからだ。


ミリアが、俺を睨んでいる。まだモナのことで俺を嫌うのか。


訂正、いきなり噛まれないようにだけは気を付ける。


さて


ノアとは休戦という形で書面が交わされる。


帝国とノアも休戦中。


というか、俺たちリーベアはそれに巻き込まれただけ。


「いや、君達も脅威に違いないんだよ」


俺の愚痴にアレクが反応する。


「脅威と言われても何もしてないぞ」


「今回も鬼人族と婚姻関係を結んでおいて、何もしてないわけないだろ」


「ティナの勝手な行動だ」



俺の言葉にアレクは苦笑する。


「事実は知らないが、ノアでは一部君のファンもできているよ」


「意味がわからないんだが?」

「異種間の婚礼。君に至っては異類婚礼だな」


その言葉に、ミリアが俺を睨む。



「そうそう、たとえば聖獣、しかも伝説と結婚するとかね」


そういえば、モナは前の変身だから、教会の目を一時的に掻い潜った。


でも、白虎に近い変身に変わったせいで、憶測が事実に変わったわけだ。


「さらにはスケルトンの話も、ノアでは噂話になっているよ」


ガイナスの時に、街には周知の事実になったからな。


ここの住人は理解があるが、話を聞いただけのノアの人々は様々な憶測をするだろうな。


「獣と骨を愛し、聖女二人をたぶらかし、魔人の姉妹と、帝国の姫と酒場の話題としては尽きないようだよ」


アレクが少しだけミリアを見る。獣と言ってしまったから気にしてるのか。


大丈夫だ、ミリアは俺だけを睨んでいる。



「ティナの話もそのうち加わるわけだ」


俺の言葉にセラが少し笑う。



「魔王に嫁が増えたで話題になるんだ。平和でいいことだ」


「それもそうだが……いや、ちょっといいか?アレク」


俺はアレクに人狼襲撃の話をする。報告は受けているだろうが、俺が持つ違和感を含めて改めて話し合う。


単刀直入に、クライブの件だ。





◇◇◆



大した情報は得られなかった。

わかったのは、まだクライブもそこまで大きく動いてはいないということだ。


「イーゼルが魔王城にきたことが、結構足枷になってるようだ」


アレクが言うには、民衆の人気があったイーゼルが魔王城へ出向いたことで、教会の人気が少し陰ってきているらしい。


宗教なので、それで揺らぐことはないのだが。フィーナとイーゼルが離脱と見る民衆もいると言うことだ。


そこでクライブが次の手を打つには時期が悪いと。


でも人狼はきたけどな。



「ガイナスの時はリザを攫うつもりだったみたいだけど、今回は何が目的だったのかわからない」

俺の疑問に明確な答えは返ってこなかった。


アレクにしても水面下で軍の何者かが裏切っている。


副司令の立場なら一網打尽にできそうだが、なかなか難しいようだ。



「名義貸しみたいな立場だからね。所詮飾りなんだ俺は」


そう言い残し、アレクはセラと外交話に移った。




そして今、ミリアと二人で執務室を出る。


身の危険を感じる。




バルコニーに逃げるか、いや突き落とされるかもしれないな。


中庭に行けば、誰かしらいるだろう。

気取られないように俺は、中庭へと歩き始める。



「姉上の変身。見た」


歩きながら、ミリアがボソリと言う。


おや?いきなり噛まれることはなさそうだ。


「そうか、あれすごいよな。綺麗で可愛い」



俺の言葉に、ミリアはため息をつく。


「どうして姉上は、貴様と番になったのだろうな」


それは俺も知りたい。


ただ、分かるのは、俺だけじゃないレンもいたからだ。




「獣なら強いオスに惹かれるものだ」


「アレクは強いのか?」


その言葉に、ミリアが牙を見せる。しまった間違えた。



「……本当にお前は嫌なやつだ」


ほんの少しの威嚇と、寂しさを垣間見せる。


「副司令は私なんて相手にしない。お前とは違う」



「それは言わないと分からないだろ」

「知った口を聞くな」


激昂するミリアが急に膝から崩れる。



「セトの言うとおり、欲しいものは欲しいと言わないと手に入らない」


ティナがミリアに膝カックンしやがった。


お前。ミリアは外交の使者だぞ。



「なんだ、この娘は、お前の娘か!」


まだ、子供いないです。


「さっき話に出てたティナだ」


「ティナだ」

ティナがない胸を張って偉そうだ。



ミリアが少し引いている。


わかる。




「話は聞かせてもらったよ。お嬢さん」

ティナが芝居がかった口調で話す。

お嬢さんはお前だ。



「乙女は行動しないと、いい男は手に入らない」


俺を指さし


「強さがなんだ?セトはハーレム内最弱だぞ」


「残念でした。お前がいるから、最弱抜けました!」


その言葉にティナがニヤリとする。


ん?なんか間違えたな。



「私の本気を知らないからだ!」


俺とティナは、にらみ合い、牽制し合う。


思い出したかのように、ティナは自信満々にミリアを指差す。


「そもそも別のオスで満足できるか?できないだろ」


その言葉にミリアは押し黙る。


「強くなければいけない、獣ならそうなんだろう。でも、惚れたのは人だ」


しかし、ティナはなぜ大人の女ぶってるんだ?


「なぜ、そこまで」


ミリアはティナを見る。さっきのような敵視する目ではない。


「似てるから。戦バカ……素直になれない大女と」



と言い切った。いつの間にか背後にいたアヤネがティナを捕まえる。


「失礼する」


腕の中でティナが暴れる。


「いいか!言うんだぞぉおお。欲しいなら欲しいと」


アヤネはティナを抱え足早に離れていった。


「戦ばかはひどいです」

「ごめん」



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