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最強スケルトンに恋をした ~嫁達が強すぎて魔王認定されました~  作者: Hike技研
魔王城完成 そして

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鬼と鬼の事情

アヤネが回復した。

運よく内臓まで傷がつかなったのか、鬼の肉体がなせる技か。

っとは言え傷が塞がっただけだ。


「ご迷惑おかけしました」

アヤネが頭を下げる。


「謝ることなんかない。俺ではティナを守れなかった」

「それでもあなたは、あの場から逃げなかった」


「いや逃げたよモナに任せて」

「それは信頼できるものに任せた。逃げたのとは違う。それに私を背負うことまで」


いや、実際は背負えてない。リザに助けてもらった。あれ?アヤネはそれ知らないのか。

アヤネの顔が少し赤い。


嫌な予感。勘違いだぞそれ。


「あの…ありがとうございました」

「いや、リザが運んでくれたんだぞ」

「それでも…です」


事実が伝わってるならいいが、沈黙が痛い。


扉が勢いよく開く


「セト!ダメだぞアヤネはダメだぞ!」

ティナが割ってはいる。


「いえ、ティナ。私は別に」


「アヤネは男慣れしてないからちょろいんだ」

直後アヤネの拳が、ティナに落とされる。


拳骨落とし。


「ぐああ。ツノ折れる!」

「いくらティナでも言っていいこと悪いことがあります」


ティナは頭を抱えてうずくまっている。


うん、あれは痛い。


「事実じゃないか!アヤネは強すぎて!誰からヒョもも」


今度はほっぺたつねりながら伸ばされてるな。


アヤネは恥ずかしすぎて笑ってるのか、微妙な表情だ。


なんというか知らない一面を見た。


俺に言えるのは、アヤネが元気で何よりと言うことだ。


「失礼しました」

アヤネが俺に向き直る。


「門番の方も復帰させてもらいます」

「いや、まだ休んでおけよ」


「しかし」

まだ食い下がるアヤネ


「ボルガとかもいるからさ」

そういえばボルガはアヤネを見て赤面してたな。


できれば俺じゃなくボルガと…

人の恋路を邪魔すると馬に蹴られて死ぬらしいので、それ以上は言わない。


まだ、アヤネが納得してない様子なので、代案を出すことにする。


「なら物見櫓での警戒を頼む」

その言葉にアヤネが止まる。


ん?まずかったか。


ティナがニヤニヤしてるな。


「その物見櫓は最近できたあれか?」

「渡り廊下付きのあれだけど」


「その、なんだ、あれだ」

アヤネにしては歯切れが悪い。


「セト、ダメだ。アヤネは高いところがダメなんだ。背が高いくせに」


「ティナ」

アヤネの声が低くなる。


「事実!」


ティナがアヤネを指差す。


「事実ですが」


「事実なんだな」

思わず口に出た。


アヤネの顔がさっきより赤い。


「いや、無理を言って悪かった。ただ門番はしばらく遠慮してくれ」


「はい」


今度は素直にうなづいてくれた。


「んじゃティナが物見櫓…」

「却下」


言い終わる前にティナが拒む。


「なんでだよ」

「高いところ怖い」


こいつ、自分も怖いのにアヤネをおちょくってたのか。


「私は職人街の警備だ」

「買い食いしかしてないだろ」


「何もしないをしていきたい」

モウラの影響か、似てきたな。


ふとティナが何かを思い出しアヤネを見る。


「言い忘れてた。アヤネ」

ちょっとだけかしこまる。


「もう何を言われても怒りませんよ」

アヤネが呆れている。


「私、セトと婚約したから」


「「は?」」

俺とアヤネは同時に声を上げる。


ティナは胸を張ってるが、俺は理解が追いつかない。


ふと、アヤネを見ると。


そこに鬼がいた。



◇◇◆


どうも、魔王セトです。

身に覚えがない、婚約話がある場合。


結婚詐欺と思ってください。


ティナの爆弾発言で俺は執務室の天井を眺める。


「放心してるところ悪いんだけどさ」

セラが俺に声をかける。


「いや、今は結婚詐欺のことを考えていて」


「何が結婚詐欺なの、セト君が迫ったんだよ」


は?


「人聞き悪い。俺は少女に求婚するほど…」


いいかけて何か、引っ掛かりを覚える。

思い出したいけど、思い出せない。


なんか忙しい日に、それらしいことを……俺の背中に冷や汗が流れる。


「あれか」

「それだ」


セラが親指を立てる。


「いや、あれは無効じゃないのか?」


そう、言ってる。


人狼襲撃があった日、確かに。


「おめでとう、帝国に続き。鬼人族もリーベアと婚姻により同盟となりました」


セラが拍手をすると、執務室にいたモウラとリザ、ルナまでも拍手をしてくる。



「いや待て、みんなの承認も」


「あの時全員いて、誰も異を唱えなかったよ」


おおう。


「ちなみに鬼人族って、アヤネとティナ以外生き残ってるの?」


「いるよ。アヤネが少数ながら、逃がせたから。」


なるほど、いや、なるほどじゃないよ。


「あの時、撤回したよね」

「却下したよね」


セラが微笑む。

こいつ。


「少女の真剣な答えを無碍にするセト君じゃないでしょ」


何か、詰めてきてる様子がある。


「一国の姫の決断を迫り、もてあそぶ。ああぁセト魔王」

「……」


「鬼人の娘を二人もたぶらかし」

「アヤネを数に入れるなよ」


「んじゃティナは数に入れるね」


ナイト気にしたら、クイーンが刺しにきた。


チェックメイトである。


「ティナが俺と結婚ってどうなんだ。あいつも勢いで言ったんじゃないのか」


もう、諦めてるが、本人の意思も大事だ。


「それがですね、本人は喜んでましたよ」


モウラが口を挟んでくる。


最近はモウラとリザ、ティナの三人でよくいるものな。


その辺は詳しいか。


「喜んでるとは?」

「魔王夫人だ。遊んで暮らせるって」


「お前の影響じゃないか!」

一気に脱力する。



やはり、結婚詐欺なのでは?

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